6月4日、マツダスタジアムで行われた広島とオリックスの「日本生命セ・パ交流戦2022」第2回戦は、3対2でオリックスが接戦を制し、カード勝ち越しを決めた。

　オリックス・山本由伸投手、広島・森下暢仁投手の投げ合いで始まった試合は投手戦が展開される。オリックスは2回表に杉本裕太郎選手の5号ソロで1点を先制するも、以降は森下投手を捉えきれず。一方先発の山本投手は、直球と落差の大きい変化球で広島打線を次々と打ち取り、試合は1対0で折り返した。

　再び試合が動いたのは7回裏。山本投手は1死からマクブルーム選手に四球を与えると、続く坂倉将吾選手に適時三塁打を浴び、同点に追い付かれる。なおも1死3塁のピンチでは宇草孔基選手を見逃し三振に切るも、2死3塁から味方の失策で勝ち越しを許した。

　1点を追う打線は直後の8回表、中川圭太選手と宗佑磨選手の安打などで1死1、3塁のチャンスをつくると、吉田正尚選手の内野ゴロの間に1点を挙げ、2対2の同点に。さらに、2死1、2塁からT-岡田選手が適時打を放ち、1点のリードを得た。

　8回裏には本田仁海投手が無死1、3塁のピンチを背負ったが、後続を3者連続三振に仕留める。3対2で迎えた9回裏は、平野佳寿投手が無失点で締めて試合終了。

　勝利したオリックスは、山本投手が7回117球3安打1四球7奪三振2失点（自責点1）の好投でリーグ単独トップの6勝目をマーク。打線では杉本選手が先制弾、T-岡田選手には勝ち越し打が生まれ、チームは4連勝となった。

　 １２３４５６７８９ 計
オ ０１０００００２０ ３
広 ００００００２００ ２

オ ○山本由伸-本田仁海-S平野佳寿
広 ●森下暢仁-森浦大輔-ケムナ誠

文・高橋優奈