目指すは関西上位、さらには全国の舞台へ!スポーツ大学が目指すバスケットボールとは!?

びわこ成蹊スポーツ大学
チーム・協会

【©びわこ成蹊スポーツ大学 左:玉城耕二監督 右:佐野太一監督】

2003年に開学した、滋賀県にあるスポーツを多面的に学ぶことができる「びわこ成蹊スポーツ大学」では、開学以降、学生主体での課外活動が積極的に行われてきた。サッカー部(男子)は直近6年連続延べ20名のJリーガーを輩出し、昨年のインカレベスト8と全国屈指の強豪校と名を轟かせている。2021年に学長に就任した大河正明学長は「本気のスポーツ強豪校化」として、様々な部活動の強化に着手している。2021年からは女子バスケットボール部に元東京医療保健大学アシスタントコーチの玉城耕二監督が就任。玉城監督は、30代ながらユニバーシティーゲームスのコーチも務める。さらに、2022年からは男子バスケットボール部に元B.LEAGUE所属選手の佐野太一監督が就任。監督としての歩みを始めた玉城監督と佐野監督が目指す「バスケットボール」についてインタビューを行った。

1.監督として最も意識していることは

玉城:『不確実な状況でも、自ら答えを出していける力』を持った選手を育てたいと思っています。そして、それをバスケットボールの中だけではなくて、将来的に社会人になってからもこの力を発揮していけるような人材を育てたいと、日々意識しています。

佐野:私は選手との『距離感』を特に意識しています。私自身、学生時代に当時の指導者の方と積極的にコミュニケーションをとることで、多くの発見をすることができ、成長することが出来ました。なので、指導者と選手という境界線を意識しつつ、各選手たちの意見をしっかりと聞き、共に成長していけるような環境を作っていきたいですね。

玉城:あと、学生達には常にバスケットボールを楽しんでほしいと思っていますね。これは私の過去の経験から考えたことなのですが、以前は私も結果ばかりを追い求めて、ロボットみたいな選手を育てていた気がします。それだと選手もコーチも全然バスケットを楽しめない。やはり一番大切なのは、バスケットボールを楽しむことだと思うので、今はチームで「Smile」「Enjoy」「Face up」を合言葉にしています。

佐野:それは私も同意見ですね。私も選手には常に「楽しむように」と言っています。私自身、プロ選手として活動していた時は、積極的にバスケットボールを楽しんでいる姿を見せるようにしていました。そうすると、自分も楽しいし、ファンの方も喜んでくれた。やはり「楽しむ」ということがスポーツの醍醐味だと思うので、選手にも積極的にバスケットボールを楽しんでいる姿を見せてほしいですね。

2.監督に就任して、チームに対する第一印象は

玉城:女子バスケットボール部の第一印象は目的意識が鮮明ではないように感じました。逆に言えば、意識さえ変えれば格段にレベルアップするとも感じました。なので、監督就任1年目はそういった部分の意識改革に最も時間を使いましたね。昨シーズンは悔しい思いをしましたけど、試合後に選手から「もっと上手くなりたい。もっと点を取りたい。」などの言葉が聞けたので、収穫のあるシーズンでしたね。

佐野:私も最初に練習を見たときに「何のためにバスケットボールをしているのか?」と感じました。楽しんでいるようには感じたのですが「楽しむ」の意味が少し間違っているように見えました。なので、技術指導はもちろんですけど、私も今は選手の「意識改革」という点にも力を入れて取り組んでいます。まだ日によってバラつきはありますが、本当に意識さえ変えれば伸びしろは非常にあるチームです。これからが楽しみですね。

3.監督として考える理想のチームは

佐野:選手やスタッフなど、チーム全員で助け合ったり喜び合ったりできるチームを目指したいです。バスケットボールはチームスポーツ。個人スポーツと違って、個人スタッツ(成績)が良かったからと言って、試合の結果に結びつくわけじゃない。チームスポーツでそれをしてしまうと、ただの自己満足になってしまいます。なので、全員が勝利のために協力し合えるチームを目指したいです。

玉城:私は「エンターテイナー」になってほしいと思っています。例えるなら「吉本新喜劇」みたいな。(笑)吉本新喜劇のように「期待通りのプレー(オチ)をして、楽しめて、また観たくなる。」と思ってもらえるようなチームを目指したいです。日々、そんな理想に近付けるように、毎日成長していきたいですね。

4.選手にはどのように成長してほしいか

玉城:学生には、バスケットボールを通じて経験したことを、社会に出て応用できる力を身につけてほしいです。特にびわこ成蹊スポーツ大学の学生だからこそ、スポーツに関する知識はもちろん、スポーツを通して培った「コミュニケーション能力」や「エネルギー」を社会に出てからも発揮できるようにしてほしいなと思いますね。

佐野:玉城監督と同意見です。さらに言うと「柔軟性」や「思考力」という部分も成長してほしいですね。競技スポーツをしていると、納得できないことや理不尽なことも経験すると思うんですけど、そこで終わりにするのではなくて「じゃあ次はどうすればいいのか」といった、プラスに置き換えられる力を身につけてほしいですね。あと、データ分析などの授業に積極的に参加して、学び、実践してほしいです。B.LEAGUEでもそうですが、世間全体で見てもデータ分析は活発に行われています。なので、そういった部分の知識を持っていれば、大きな強みになると思います。

5.最後に、お二人にとって「バスケットボール」とは

玉城:単なるスポーツではなく「不確実な状況での思考力や人間性が試される」ゲームだと思います。

佐野:「人間力」を養えるものだと思いますね。繊細さ、緻密さ、集団の中で生きていく力、分析力、相手のことを考える力…バスケットボールから得られるものは本当に多くあります。本当に素晴らしいスポーツだと思いますね。

選手を指導する玉城監督 【©びわこ成蹊スポーツ大学】

 玉城監督と佐野監督も日々試行錯誤をしながら選手と向き合っている。少しずつ変化を感じながら手応えを感じていることがインタビュー中の表情から感じられた。男女ともに、6月5日より西日本バスケットボール選手権大会が開催される。試合を通じて選手だけでなく監督も多くの学びを得ているだろう。監督としての経験を積むことで、それぞれのカラーがチームに浸透してくるだろう。今後の玉城監督と佐野監督の奮闘にも注目したい。
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著者プロフィール

2003年に開学した我が国初で唯一の「スポーツ」を大学名に冠したパイオニアが、その役割を全うすべく、「スポーツに本気の大学」を目指し「新たな日本のスポーツ文化を創造する大学」として進化します。スポーツを「する」「みる」「ささえる」ことを、あらゆる方向から捉え、スポーツで人生を豊かに。そんなワクワクするようなスポーツの未来を創造していきます。

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