目指すは関西上位、さらには全国の舞台へ!スポーツ大学が目指すバスケットボールとは!?
【©びわこ成蹊スポーツ大学 左:玉城耕二監督 右:佐野太一監督】
1.監督として最も意識していることは
佐野:私は選手との『距離感』を特に意識しています。私自身、学生時代に当時の指導者の方と積極的にコミュニケーションをとることで、多くの発見をすることができ、成長することが出来ました。なので、指導者と選手という境界線を意識しつつ、各選手たちの意見をしっかりと聞き、共に成長していけるような環境を作っていきたいですね。
玉城:あと、学生達には常にバスケットボールを楽しんでほしいと思っていますね。これは私の過去の経験から考えたことなのですが、以前は私も結果ばかりを追い求めて、ロボットみたいな選手を育てていた気がします。それだと選手もコーチも全然バスケットを楽しめない。やはり一番大切なのは、バスケットボールを楽しむことだと思うので、今はチームで「Smile」「Enjoy」「Face up」を合言葉にしています。
佐野:それは私も同意見ですね。私も選手には常に「楽しむように」と言っています。私自身、プロ選手として活動していた時は、積極的にバスケットボールを楽しんでいる姿を見せるようにしていました。そうすると、自分も楽しいし、ファンの方も喜んでくれた。やはり「楽しむ」ということがスポーツの醍醐味だと思うので、選手にも積極的にバスケットボールを楽しんでいる姿を見せてほしいですね。
2.監督に就任して、チームに対する第一印象は
佐野:私も最初に練習を見たときに「何のためにバスケットボールをしているのか?」と感じました。楽しんでいるようには感じたのですが「楽しむ」の意味が少し間違っているように見えました。なので、技術指導はもちろんですけど、私も今は選手の「意識改革」という点にも力を入れて取り組んでいます。まだ日によってバラつきはありますが、本当に意識さえ変えれば伸びしろは非常にあるチームです。これからが楽しみですね。
3.監督として考える理想のチームは
玉城:私は「エンターテイナー」になってほしいと思っています。例えるなら「吉本新喜劇」みたいな。(笑)吉本新喜劇のように「期待通りのプレー(オチ)をして、楽しめて、また観たくなる。」と思ってもらえるようなチームを目指したいです。日々、そんな理想に近付けるように、毎日成長していきたいですね。
4.選手にはどのように成長してほしいか
佐野:玉城監督と同意見です。さらに言うと「柔軟性」や「思考力」という部分も成長してほしいですね。競技スポーツをしていると、納得できないことや理不尽なことも経験すると思うんですけど、そこで終わりにするのではなくて「じゃあ次はどうすればいいのか」といった、プラスに置き換えられる力を身につけてほしいですね。あと、データ分析などの授業に積極的に参加して、学び、実践してほしいです。B.LEAGUEでもそうですが、世間全体で見てもデータ分析は活発に行われています。なので、そういった部分の知識を持っていれば、大きな強みになると思います。
5.最後に、お二人にとって「バスケットボール」とは
佐野:「人間力」を養えるものだと思いますね。繊細さ、緻密さ、集団の中で生きていく力、分析力、相手のことを考える力…バスケットボールから得られるものは本当に多くあります。本当に素晴らしいスポーツだと思いますね。
選手を指導する玉城監督 【©びわこ成蹊スポーツ大学】
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