<重賞レース分析>大井記念は、馬格や脚質が明暗を分けそう!

東京シティ競馬
チーム・協会

【第66回優勝馬:ミューチャリー号】

5月25日(水)に東京シティ競馬(大井競馬場)で第67回大井記念(SI)が実施される。
レース名は1950年の大井競馬場開設に由来。2014年に距離を2,000mに変更、2018年にはグレードがSIに格上げされ、6月の帝王賞のステップレースとして南関東代表馬の決定戦の意味合いが強まった。
ここでは大井記念過去10年の結果から、レースの傾向を分析する。



<レース情報>
第67回大井記念(SI)
2022年5月25日(水)20:10発走
距離:2,000m

第66回優勝馬:ミューチャリー号 【東京シティ競馬】

■単勝「1番人気」馬は3着内率9割

【単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

単勝人気順別成績を見ると、「1番人気」の馬は[6-0-3-1](3着内率90.0%)、2〜4番人気の馬は[3-4-4-19](3着内率36.7%)、5〜9番人気の馬は[1-4-3-42](3着内率16.0%)、10番人気以下の馬は[0-2-0-58](3着内率3.3%)となっている。まずは単勝「1番人気」馬をはじめとする上位人気グループの馬をチェックしておきたい。

■3着内率が高いのは「浦和」所属馬

【所属別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

所属別成績を見ると、「浦和」の馬は[0-4-3-9](3着内率43.8%)、「船橋」の馬は[4-1-3-36](3着内率18.2%)、「大井」の馬は[6-5-4-68](3着内率18.1%)、「川崎」の馬は[0-0-0-7](3着内率0.0%)となっている。3着内数は「大井」所属馬がトップだったものの、3着内率の高い「浦和」所属馬にも注目しておいた方が良さそうだ。

■9歳以上の高齢馬は3着以内なし

【馬齢別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

馬齢別成績を見ると、5歳以下の馬は[3-1-2-27](3着内率18.2%)、「6歳」の馬は[4-6-3-19](3着内率40.6%)、7〜8歳の馬は[3-3-5-49](3着内率18.3%)、9歳以上の馬は[0-0-0-25](3着内率0.0%)となっている。9歳以上の高齢馬は評価を下げ、「6歳」前後の馬を重視すべきだろう。

■馬格がある馬ほど信頼できる

【前走の馬体重区分別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の馬体重区分別成績を見ると、490kg未満の馬は[2-1-3-44](3着内率12.0%)、490kg以上530kg未満の馬は[5-6-2-54](3着内率19.4%)、530kg以上の馬は[3-3-5-22](3着内率33.3%)となっている。なお、第61回(平成28年)以降の過去6年に限ると、490kg未満の馬は[1-0-1-29](3着内率6.5%)、490kg以上530kg未満の馬は[4-4-1-32](3着内率22.0%)、530kg以上の馬は[1-2-4-8](3着内率46.7%)である。大型馬は上位に食い込む可能性が高いと見ておきたい。

■前走の最終コーナーを8番手以下で通過した馬は不振

【前走の最終コーナー通過順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の最終コーナー通過順別成績を見ると、7番手以内の馬は[7-9-10-68](3着内率27.7%)、8番手以下の馬は[3-1-0-50](3着内率7.4%)、「中止」の馬は[0-0-0-2](3着内率0.0%)となっている。前走で中団や後方からレースを進めていた馬は割り引きが必要だ。

■“同年のブリリアントカップ”で善戦した馬は堅実

【“同年のブリリアントカップ”における着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

“同年のブリリアントカップ”における着順別成績を見ると、8着以内の馬は[7-5-3-22](3着内率40.5%)、9着以下・中止の馬は[0-0-1-24](3着内率4.0%)、「不出走」の馬は[3-5-6-74](3着内率15.9%)となっている。主要な前哨戦と位置付けられているブリリアントカップで善戦した馬は、それなりに高く評価すべきだろう。

TCKホームページではより詳しいデータや過去全年の傾向も公開している。

<伊吹雅也>
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著者プロフィール

東京都心部(品川区)にある大井競馬場は「東京シティ競馬(TCK)」の愛称で1950年の開場以来、都心のレジャースポットとして長年にわたり親しまれています。1986年に日本で初めて実施したナイター競馬「トゥインクルレース」は、東京のみならず、インターネット投票や無料のライブ中継などにより日本全国のナイトライフのレジャーとして受け入れられています。2011年に東京大賞典の国際GⅠ格付けを取得、2021年に世界唯一となる左右両回りコースを導入するなど強い馬づくりのために様々な先進的取組みを展開しております。

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