<重賞レース分析>羽田盃は、枠順や臨戦過程がポイントに!

東京シティ競馬
チーム・協会

【第66回優勝馬:トランセンデンス号】

5月12日(木)に東京シティ競馬(大井競馬場)で第67回羽田盃(SI)が実施される。
レース名は東京での最初の競馬が1927年に羽田で開催されたことに由来。南関東3歳クラシック “トリプルクラウン”の第一関門となるレースで、羽田盃を皮切りに、6月8日(水)の「東京ダービー(SI)」、7月13日(水)の「ジャパンダートダービー(JpnI)」と続いていく。
ここでは羽田盃過去10年の結果から、レースの傾向を分析する。


<レース情報>
第67回羽田盃(SI)
2022年5月12日(木)20:10発走
距離:1,800m

第66回優勝馬:トランセンデンス号 【東京シティ競馬】

■上位人気馬はそれなりに信頼できる

【単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

単勝人気順別成績を見ると、4番人気以内の馬は[8-9-5-18](3着内率55.0%)、5〜11番人気の馬は[2-1-6-61](3着内率12.9%)、12番人気以下の馬は[0-0-0-27](3着内率0.0%)となっている。上位人気馬が強いレースと言えるだろう。

■「船橋」勢が優秀な成績をマーク

【所属別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

所属別成績を見ると、「浦和」の馬は[2-0-3-15](3着内率25.0%)、「船橋」の馬は[4-7-4-21](3着内率41.7%)、「大井」の馬は[3-3-2-59](3着内率11.9%)、「川崎」の馬は[1-0-2-11](3着内率21.4%)となっている。3着内数が多く、3着内率も優秀な「船橋」所属馬を高く評価した方が良さそうだ。

■近年は内外極端な枠に入った馬が不振

【馬番別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

馬番別成績を見ると、1〜3番の馬は[2-4-2-21](3着内率27.6%)、4〜12番の馬は[7-5-7-69](3着内率21.6%)、13〜16番の馬は[1-1-2-16](3着内率20.0%)となっている。ただし、第63回(平成30年)以降の過去4年に限ると、1〜3番の馬は[0-1-0-11](3着内率8.3%)、4〜12番の馬は[4-3-4-24](3着内率31.4%)、13〜16番の馬は[0-0-0-9](3着内率0.0%)である。近年の傾向を重視するならば、内外極端な枠に入った馬は過信禁物と見ておきたい。

■「京浜盃」を経由してきた馬が中心

【前走のレース別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走のレース別成績を見ると、「京浜盃」の馬は[6-7-5-41](3着内率30.5%)、「その他」の馬は[4-3-6-65](3着内率16.7%)となっている。上位3頭に羽田盃への優先出走権が付与される「京浜盃」から直行してきた馬は、別路線組よりも上位に食い込む可能性が高いと見て良いだろう。

■前走時点での人気も重要

【前走の単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の単勝人気順別成績を見ると、5番人気以内の馬は[10-8-7-59](3着内率29.8%)、6番人気以下の馬は[0-2-4-47](3着内率11.3%)となっている。臨戦過程を比較する際は、前走時点での人気もチェックしておいた方が良さそうだ。

■“全日本2歳優駿”で善戦した馬は堅実

【“全日本2歳優駿”における着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

 “全日本2歳優駿”における着順別成績を見ると、6着以内の馬は[4-5-3-6](3着内率66.7%)、7着以下の馬は[0-1-2-9](3着内率25.0%)、「不出走」の馬は[6-4-6-91](3着内率15.0%)となっている。前年のレースとはいえダートグレード競走のJpnIだけに、今年も“全日本2歳優駿”で上位に食い込んだ馬がエントリーしてきたらしっかりマークしておきたい。

TCKホームページではより詳しいデータや過去全年の傾向も公開している。

<伊吹雅也>
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著者プロフィール

東京都心部(品川区)にある大井競馬場は「東京シティ競馬(TCK)」の愛称で1950年の開場以来、都心のレジャースポットとして長年にわたり親しまれています。1986年に日本で初めて実施したナイター競馬「トゥインクルレース」は、東京のみならず、インターネット投票や無料のライブ中継などにより日本全国のナイトライフのレジャーとして受け入れられています。2011年に東京大賞典の国際GⅠ格付けを取得、2021年に世界唯一となる左右両回りコースを導入するなど強い馬づくりのために様々な先進的取組みを展開しております。

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