<重賞レース分析>東京プリンセス賞は、主要な前哨戦の結果に注目!

東京シティ競馬
チーム・協会

【第35回優勝馬:ケラススヴィア号】

5月11日(水)に東京シティ競馬(大井競馬場)で第36回東京プリンセス賞(SI)が実施される。
浦和の桜花賞に続き、若き乙女たちが3歳女王の座を賭けて火花を散らす南関東牝馬クラシック三冠レースの第2弾。牝馬クラシック路線を順調に進んできた有力馬と春に急成長した新勢力の華麗な戦いに注目が集まる。
ここでは東京プリンセス賞過去10年の結果から、レースの傾向を分析する。


<レース情報>
第36回 東京プリンセス賞(SI)
2022年05月11日(水)  20:10発走
距離:1,800m

第35回優勝馬:ケラススヴィア号 【東京シティ競馬】

■上位人気馬はそれなりに信頼できる

【単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

単勝人気順別成績を見ると、3番人気以内の馬は[7-8-2-13](3着内率56.7%)、4〜7番人気の馬は[3-1-6-30](3着内率25.0%)、8番人気以下の馬は[0-1-2-72](3着内率4.0%)となっている。波乱の決着となった年もあるが、まずは前評判の高い馬に注目するべきだろう。

■近年は「浦和」「川崎」所属馬の好走率がアップ

【所属別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

 所属別成績を見ると、「浦和」の馬は[3-0-0-8](3着内率27.3%)、「船橋」の馬は[5-5-1-32](3着内率25.6%)、「大井」の馬は[2-3-5-46](3着内率17.9%)、「川崎」の馬は[0-2-4-29](3着内率17.1%)となっている。ただし、第30回(平成28年)以降の過去6年に限ると、「浦和」の馬は[3-0-0-5](3着内率37.5%)、「船橋」の馬は[2-3-0-19](3着内率20.8%)、「大井」の馬は[1-2-2-25](3着内率16.7%)、「川崎」の馬は[0-1-4-14](3着内率26.3%)である。近年の勢いを重視するならば、「浦和」所属馬や「川崎」所属馬を高く評価すべきかもしれない。

■枠順が明暗を分けそう

【枠番別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

 枠番別成績を見ると、1〜3枠の馬は[3-1-3-42](3着内率14.3%)、4〜8枠の馬は[7-9-7-73](3着内率24.0%)となっている。なお、第30回(平成28年)以降の過去6年に限ると、1〜3枠の馬は[0-0-2-23](3着内率8.0%)、4〜8枠の馬は[6-6-4-40](3着内率28.6%)である。内寄りの枠に入った馬は過信禁物と言えそうだ。

■馬格のある馬が優勢

【前走の馬体重区分別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の馬体重区分別成績を見ると、450kg未満の馬は[3-1-3-56](3着内率11.1%)、450kg以上の馬は[7-8-7-59](3着内率27.2%)、「計測不能」の馬は[0-1-0-0](3着内率100.0%)となっている。馬格のない馬は苦戦する可能性が高いと見るべきだろう。

■“桜花賞”組が中心

【“桜花賞”における着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

 “桜花賞”における着順別成績を見ると、9着以内の馬は[8-7-8-42](3着内率35.4%)、10着以下の馬は[0-0-0-4](3着内率0.0%)、「不出走」の馬は[2-3-2-69](3着内率9.2%)となっている。なお、第30回(平成28年)以降の過去6年に限ると、8着以内の馬は[6-4-5-20](3着内率42.9%)、9着以下の馬は[0-0-0-4](3着内率0.0%)、「不出走」の馬は[0-2-1-39](3着内率7.1%)である。3月の“桜花賞”に出走した馬はひと通りチェックしておきたい。

■“東京2歳優駿牝馬”で善戦した馬は安定感あり

【“東京2歳優駿牝馬”における着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

“東京2歳優駿牝馬”における着順別成績を見ると、4着以内の馬は[6-5-4-17](3着内率46.9%)、5〜7着の馬は[1-2-0-12](3着内率20.0%)、8着以下の馬は[0-0-0-11](3着内率0.0%)、「不出走」の馬は[3-3-6-75](3着内率13.8%)となっている。昨年末の“東京2歳優駿牝馬”で善戦した馬は、今回も素直に信頼して良さそうだ。

TCKホームページではより詳しいデータや過去全年の傾向も公開している。

<伊吹雅也>
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著者プロフィール

東京都心部(品川区)にある大井競馬場は「東京シティ競馬(TCK)」の愛称で1950年の開場以来、都心のレジャースポットとして長年にわたり親しまれています。1986年に日本で初めて実施したナイター競馬「トゥインクルレース」は、東京のみならず、インターネット投票や無料のライブ中継などにより日本全国のナイトライフのレジャーとして受け入れられています。2011年に東京大賞典の国際GⅠ格付けを取得、2021年に世界唯一となる左右両回りコースを導入するなど強い馬づくりのために様々な先進的取組みを展開しております。

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