廣瀬俊朗さん×小川高廣×德永祥尭キャプテン対談!東芝ブレイブルーパス東京の共同主将とレジェンド(2)

東芝ブレイブルーパス東京
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【東芝ブレイブルーパス東京】

東芝ブレイブルーパス東京OB廣瀬俊朗さんが5月1日(日)vs東京サンゴリアス「府中ダービー」に来場【特別企画】

府中ダービーまでの1週間、OBでありキャプテンとして数々のタイトルを獲得した廣瀬俊朗さんのインタビュー企画を紹介しています。第2弾の小川高廣×德永祥尭キャプテン対談!は今回が第2回です。


「周りのみんながサポートしてくれる環境の方が良い」(廣瀬)
MC:みなさんそれぞれキャプテンとして大事にしていることはありますか?
小川:教えてほしい!(トシさんはキャプテンとして)何を大事にしていたんですか?ジャパンの時もそうだし、東芝でも。
廣瀬:自分の言動かな。俺もたくさんしゃべるタイプではないし、周りのみんながサポートしてくれる環境の方が良いなと思っていたかな。全部自分でやっていたら、ついていこうと思えないじゃん?だから少しくらい抜けていることがあっても良いのかなと思っていて、そこは大事にしながらチームをまとめていたと思う。2人とも、チームの選手のこと「めっちゃ良い」って言うじゃん?それってめちゃくちゃ大事だと思うよ。あとは、監督とか上との関係性も大事かな。そことのリレーションは良い感じなの?
小川:良いですね。そこのつなぎ役も俺らじゃないもんね、もはや(笑)。もちろん(監督と)しゃべるけど、それ以上に、隼太とかは英語がけっこう分かるから、やってくれますね。
廣瀬:それなら、癒し系両キャプテンってことだね(笑)。
小川:癒し系ってなんか気持ち悪いです(笑)。まあ話しやすいかもしれないですね。
廣瀬:そうだね、そういうのは大事だよね。
小川:「どうせ、しゃべらないし」みたいな(笑)。
廣瀬:「だからサポートしてあげよう」みたいな(笑)。でも、試合になったらね。そこが良いバランスなのかな。試合中の良いパフォーマンスも大事だよね。そこも一つの要素かな。それに『任せる』っていうのが加わっているのが良いのかも。
小川:今シーズンの最初でトクがあんまり出られなかったりとか、昨年も2人ともケガしたりということがありました。だからこそ今年は、全試合キャプテンとしてグラウンドに立ち続けるというのを絶対にやろうと思っています。

「『ミスして良いからもっと自分らしくしろ』と言われた」(徳永)
廣瀬:そうだね、トクもあんまり試合に出られていなかったもんね。
徳永:そうですね、過去2年は復帰したらケガをしての繰り返しでした。今年は、吹っ切れたというか、そんなにキャプテンであることを考えずに、ひたむきにやっている姿を見てもらって、それを見たチームが勢いづいてくれたら良いと思って今はパフォーマンスに集中しています。
廣瀬:なんでそこは切り替えられたの?
徳永:「まず、ラグビーやらなくちゃいけないだろ」と思ったんですよね。周りを見て状況判断しなくてはいけないとか思っていたのですが、あんまりそのようなことが器用にできなくて、そこで気持ちと体のズレがあってケガをしていたのかなと思います。
廣瀬:キャプテンあるあるかもな。チーム全体を見なくちゃいけないと思って、ちょっと頭でっかちになって、自分のパフォーマンスができなくなるみたいな。それでケガをして、原点に帰ってきて良いバランスになって。
徳永:あるあるなんですか?トシさんも?
廣瀬:俺もけっこう言われたりしたんだよね。ちょっと引きすぎちゃうみたいな。「全体のことを見ているけど、お前のプレーどうなの?」みたいなことは言われたかな。
徳永:僕もトディー(トッド・ブラックアダーHC)から同じことを言われて、「キャプテンだからってミスしないということはなくて、ミスして良いからもっと自分らしく行け。キャプテンだからって気にしなくて良い」と言われて。
廣瀬:それで楽になったんだ?
徳永:はい。だからすごくコーチングの部分で僕は助かっていて、選手一人一人に声をかけてくれるので、僕は今までやった監督の中で一番好きですね。
廣瀬:すごいな、その一言。ポジションも近いしな?
徳永:そうですね。
廣瀬:(トクは)代表も行っているし、トッドHCもオールブラックスの元キャプテンだもんね。
徳永:学ぶことが多いです。

【東芝ブレイブルーパス東京】

永遠のライバル・SG東京
MC:自チームで期待している選手はいらっしゃいますか
徳永:無難ですけど、ワーナー(ワーナー・ディアンズ選手、LO)は同じチームで良かったと思いますね。毎試合チャージしているくらい相手にプレッシャーをかけていますし、ラインアウトでも活躍しています。また、ボールキャリーも強いので、彼の活躍というのはチームを勢いづけてくれると思います。
小川:誰というよりインサイドBKのSH、SO、12番ですかね。アウトサイドに良いランナーがいるということは分かっているので、しっかりエリアのところとどこで外のプレーヤーを使うかというところの判断をしっかりとインサイドBKでできれば良いかなと思います。

MC:東京SGで警戒している選手はいらっしゃいますか
徳永:最近コンスタントに出ている選手なら、小澤さん(小澤直輝、FL)ですかね。やはりブレイクダウンであれだけ仕事をされて、僕らの良いアタックをするには良いテンポでやらなければいけないので、やはり彼に自由にやらせてしまったら、そこでテンポをつくれなくなると思います。その結果、相手のラインがそろったままで、良いアタックができないので、彼に注意したいと思います。
小川:やはり13番のサム・ケレビ選手ですね。彼にゲインを切らせないことが一番大事かなと思います。

【東芝ブレイブルーパス東京】

「絶対に勝ちたいと思って毎回挑んでいる」(小川)
MC:府中ダービーの思い出はありますか
小川:最初の府中ダービーが、最後俺のキックで負けた試合で。覚えてます?ハーフウェイくらいからPG狙って、負けたんですけど。その印象が強すぎて。そのあとの日本選手権の準決勝で相手が同じようにキックを外して僕らが決勝にいったのをよく覚えています。本当にこのギリギリの熱いゲームで、最初の府中ダービーが自分のそれで負けているので、絶対に勝ちたいと思って毎回挑んでいますね。
廣瀬:その試合は覚えているよ。トクは何かある?
徳永:府中ダービーだから特別にというわけではなくて、もちろん負けたくはないです。気合はもちろん入りますね。昔、府中ダービーの前にはB戦があって、その後にトップリーグの府中ダービーでA戦をやるという時があったじゃないですか?東芝グラウンドでB戦をやって、サントリーのグラウンドでもB戦をやって、最後に(リーグの)府中ダービーをするという感じで、合計3試合をやっている時期があったんですよ。その印象が強く残っていますね。
小川:「今トップ4のチームにはまだまだリスペクトされていないから、今年はリスペクトしてもらえるようなラグビーをしよう」とトディー(トッドHC)も何かの時に言っていました。でも、今はどのチームも僕たちを下のチームだとは思っていないと思うんですね。そこでリスペクトされるようになってきて、東京SGはもうトップ4が決まっていますが、今回僕たちをリスペクトしてくれるのではないかと思っています。
徳永:なめられたらなめられたで、それ以上に点をとって勝てば良い話ですし、どちらにせよ、僕はポジティブに捉えています!
小川:やっぱり(トクは)熱いね。
廣瀬:けっこうね。こもってるやん気持ち!
徳永:確実に今の自分達の方が成長できている実感もありますし、それが次のRH大阪戦でさらに成長して、府中ダービーに臨めるのは良いと思っています。
廣瀬:その後の静岡BRも調子が良いよな。そして、もしプレーオフに行けたら、もう一度東京SGと花園で対戦すると。楽しみやなあ。
小川:良いねえ。
徳永:最高っすね。

(ライター / 内海 日和)
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著者プロフィール

東芝ブレイブルーパス東京はジャパンラグビーリーグワン(Division1)に所属するラグビークラブです。日本代表のリーチマイケル選手や德永祥尭選手が在籍し日本ラグビーの強化に直接つなげることと同時に、東京都、府中市、調布市、三鷹市をホストエリアとして活動し、地域と共に歩み社会へ貢献し、日本ラグビーの更なる発展、価値向上に寄与して参ります。

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