湖国をスポーツで明るく!びわこ成蹊スポーツ大学が目指す「地域に根差した大学」

びわこ成蹊スポーツ大学
チーム・協会

【©びわこ成蹊スポーツ大学】

 2003年に「スポーツ」を冠する大学として日本で初めて開学した「びわこ成蹊スポーツ大学」は2022年度に第20期生が入学。開学以降、地元の子どもたちへの運動指導にも力を入れてきた同大学。その注目のプログラムは「びわスポキッズプログラム」として大津市や高島市を中心に幼稚園や保育園に学生がキッズリーダーとして出向いて運動指導を行ってきた。多くの企業も取り組みに賛同し、多い年には年間4,000名以上の子どもたちへ運動指導を実践している。コロナ禍の中、多くのイベントが中止となり、同大学を会場として毎年実施していたびわスポキッズプログラムの一環でもある「びわスポキッズフェスティバルin大津」も2年間中止となっていたが、4月24日に3年ぶりの「びわスポキッズフェスティバルin大津」が開催された。

キッズリーダーの学生も子どもたちと一緒にスポーツを楽しみます 【©びわこ成蹊スポーツ大学】

 今回は 競泳元日本代表の寺川綾氏が特別ゲストとして参加。4歳児(年中)〜小学3年生を対象に学年別に分かれ、約90分の運動あそびを通じてスポーツを好きになってもらうことを目的に行われた。参加者を年中、年長、小学1年生、小学2年生、小学3年生の年齢ごとにグループ分けを行い、「キッズリーダー」の学生たちが考えたプログラムを実施。寺川綾さんもキッズリーダーの学生や参加者の子どもたちとともに笑顔で楽しんでいた。子どもたちは緊張はしている様子だったが、時間が経つにつれキッズリーダーの学生や参加する同じグループの子どもたちと笑顔で話す姿が見られた。まさに、「運動あそびを通して、スポーツを好きになってもらう」という趣旨の通り、イベント中には笑顔が溢れていた。

【寺川綾さんのコメント】
「びわスポキッズフェスティバルin大津」に参加させていただきありがとうございました。びわスポキッズじゃんけん体操から始まり、さまざまな運動プログラムを通して子ども達と存分に楽しませていただきました。どの年代の子ども達も真剣に、そして楽しそうに取り組んでいる姿を近くで見る事ができ嬉しかったです。貴重な体験をさせていただきありがとうございました。子ども達も、今回経験したスポーツをすることの楽しさを日常に取り入れて、日々元気に過ごしてほしいと思います。

子どもたちと一緒に楽しみ寺川綾さん 【©びわこ成蹊スポーツ大学】

 びわこ成蹊スポーツ大学は、2021年10月に大河学長が就任し、中期グランドデザイン「びわこVISION2026」を打ち出し、開学20年目に新たな歩みを始めている。「スポーツに本気の大学」として、地域貢献に注力することが明示されている。大河学長は、「湖西の琵琶湖大橋から北側には本学しか大学がない立地環境。だからこそ、地元にとってなくてはならない大学でありたい。例えば、何かスポーツイベントがあれば学生や教職員が必ず参加していて、地元の方々にとっては身近な存在と感じてもらえる。それを滋賀県全体に広げることで、地域(湖国)に根差した大学にしたい」とビジョンを語る。
 4月24日には、「びわスポキッズフェスティバルin大津」と同時にオープンキャンパスが開催された。オープンキャンパスでは、地元のパン屋「炭んこぱん」のこだわりのパンが参加者へ無料で配られていた。2020年12月に旅行会社からびわこ成蹊スポーツ大学へ転職した職員が中心に「オープンキャンパス参加者に地域の魅力も感じてほしい」と企画。今回は、「地元のパン屋さん」と「地元の農家さん」、そして「大学」が密接に関係した企画となっており、「スポーツに関わる人には、より健康な身体づくりのために、より良いものを食べてもらいたい。地元だからこそ、少しでも力になりたい」と炭んこぱんの店主松山繁樹さんは想いが強い。
 “スポーツ”を切り口にした「地域貢献」だけにとらわれない、旅行業界や金融業界、プロスポーツの現場など様々な経験を活かした柔軟な発想で様々な企画が考えられている。
 「時代の変化に対応しながら、まだまだ進化を続ける。多くの人に“びわこ成蹊スポーツ大学”を知ってもらうため、様々なことにチャレンジしたい。スポーツは人を幸せにしてくれる。多方面で様々な経験をしてきた教職員が協力し、スポーツを通して社会が少しでも明るくなるような企画をどんどん実行したい」と総合企画部の井田仁美副部長は笑顔を見せる。大学が地元にとってどのような存在であるべきか、20年目を迎えたびわこ成蹊スポーツ大学が行う「地域貢献活動」からも目が離せない。
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著者プロフィール

2003年に開学した我が国初で唯一の「スポーツ」を大学名に冠したパイオニアが、その役割を全うすべく、「スポーツに本気の大学」を目指し「新たな日本のスポーツ文化を創造する大学」として進化します。スポーツを「する」「みる」「ささえる」ことを、あらゆる方向から捉え、スポーツで人生を豊かに。そんなワクワクするようなスポーツの未来を創造していきます。

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