4/3(日)vs.大宮アルディージャ PICKUP PLAYER 20.田中渉「確かなプレーと大胆さ。21歳が見せる二つの極致」
【RENOFA YAMAGUCHI FC】
田中選手は静と動の両方でハイレベルなパフォーマンスを見せていると言えるでしょう。攻守の連係の中に身を置き、いわゆる「リンクマン」として落ち着いたプレーをみせる一方、毎試合のように左脚から鋭いシュートを放つなど大胆にゴールに迫るシーンも多々あります。積極果敢にペナルティーエリアに入る姿勢には、根からの熱いスピリットを感じます。
ピッチ上ではそれらのプレー以外にも田中選手の良さが光ります。例えば、いてほしい場所にいてくれる選手だというのも大きな特徴です。ボールを持っている味方が相手に囲まれそうになったときに、俊敏に動いてパスの逃げ道を作る場面は何度もありますし、セカンドボールが飛んでくるスポットにも先に入り二次攻撃の原点となっています。
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特に田中選手の活躍が際立つのが左サイド。今年のレノファはこのサイドの連係が強固で、チャンスを何度も作っています。田中選手はパスワークの一翼を担っているだけでなく、14.橋本健人選手、19.沼田駿也選手の前向きなプレーを絶妙なポジショニングでサポート。パスをいつでも受けられる場所に立ち、仮にボールを失ってもすぐに奪い返せる動きをするという頼もしさが、左サイド躍動の源泉となっています。
「タカヤくんはスピードがあるので、背後を取って欲しいとは言っていますし、ケントくんは同じ左利きでもあるので、最初に一緒にプレーした時からフィーリングが合うという感覚がありました。連係は取れていますので、もっともっと3人で高めていければと思います」
田中選手はそう話して、3人で崩していく形をもっと多く作ろうとしています。相手から対策される試合がある中で、これまで以上に田中選手の役割は重要になりそうです。
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とはいえレノファは直近2試合が無得点。大宮アルディージャ戦では結果にこだわった戦い方も求められます。田中選手は連戦中のインタビュー取材で次のように話し、ゴール直結のプレーに注力する考えを示しています。
「周りは良い動き出しをしてくれています。自分が前を向く回数を増やすのと、前を向いた時の周りの選手の動き出しを見逃さないということをもっと意識してやれれば、得点に結びつけられると思います」
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