横浜DeNA 『OPENING SERIES 2022』オープニングセレモニーに込めた想い
【ⒸYDB】
前原「アイディア段階からシーズンスローガンである『横浜反撃』を体現したいと思っていたので、方向性や演出プランが決まるのは早かったです。あとは考えた演出プランをどう具現化させていくのか、山辺や外部の協力会社と徹底的にミーティングを重ね、球団史上最大の”炎”の演出を実現させるために横浜スタジアム外周であるYデッキに巨大な炎柱がでる機材を設置するなど今までやったことのないことを取り入れました。」
前例のないことにチャレンジすることや、様々な制限がある中でイベントをつくるのは楽しいと2人は言う。
前原「もちろん関係各所との調整は一つ一つ丁寧にやる必要がありますし、リハーサルは2日間しかなく、22時以降は音が出せないなど規制も多くありました。その中で関係する全員が最後までこだわって、より良いものをつくろうとポジティブに協力してくれたことが本当に嬉しかったですし、楽しかったです。例えば、急きょ100人以上のアルバイトの方たちを集めてくれた協力会社や通常の公園や球場であれば炎の演出など絶対に無理なことも横浜市役所の協力があって成り立ちました。様々な方たちの協力があって実施できたセレモニーです。横浜の街を一緒になって盛り上げてくれました。」
山辺「その他にもチーム側の協力もありました。チーム側と事業側のお互いが良くなるためにどうしていくのか、その考え方が根付いてきているから、演出面で監督や選手たちに協力してもらえた。他球団にはない文化がベイスターズにはあると改めて感じることができました。」
オープニングセレモニー時の三浦大輔監督 【©YDB】
山辺「前の部署ではコロナ禍の影響もありバーチャルハマスタやベイプラなどのデジタル施策を担当することがほとんどでした。デジタル施策には良い部分もたくさんありますが、ファンの皆さんの感情をダイレクトに感じることが難しかったです。そういった意味では一斉に3万人以上のファンの方たちのリアクションを感じれるイベント企画はやりがいがあります。異動のタイミングで会社から『いままでやったことがないからそこ新しいことを考えてほしい』と言われました。あえて過去を振り返らずに、自分が考えていることをかたちにしようと決めていました。」
前原「いままでは球団公式ドキュメンタリー映像の制作を担当していましたが、基本は変わらないです。映像でもイベントでも、ものをつくる考え方は変わらない。アウトプットが違うだけと考え、自分の思い描くオープニングセレモニーを企画しました。今回のセレモニーでは出演してくれたMIYAVIさんや協力会社のみなさんと同じ気持ちで一つの企画を作れたことが楽しかったです。そしてなにより、自分が考えてつくったものをファンの皆さんが喜んでくれたことや盛り上がってくれている姿をみて、うれしくなりました。」
横浜DeNA ベイスターズのイベントをこれからさらに魅力的なものにしていきたいと2人は話す。
前原「今後は地元である横浜の街を盛り上げていきたいです。横浜の街を盛り上げる力をベイスターズは持っていると思う。街や球団が魅力的になるようなイベントを仕掛けていきたいです。」
山辺「自分が考えたことで人の心が動く瞬間をつくりたいです。心が動くような体験価値をイベントで作り、できるだけ多くのファンの皆さんに横浜スタジアムに来場してもらい、野球だけではなくイベントも楽しんでもらえるようにしていきたいです。」
オープニングセレモニーの担当者の2人 左:前原祥吾 右:山辺浩平 【ⒸYDB】
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