JLPGAツアー2022シーズン第3戦『Tポイント×ＥＮＥＯＳ ゴルフトーナメント』（賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円）が3月18日、鹿児島県・鹿児島高牧カントリークラブ（6,419Yards/Par72）で開幕する。17日は指定練習日、公式会見が行われた。

　自身初の大会連覇を目指し、ディフェンディングチャンピオンの小祝さくらが調子を上げてきた。「きょうの練習ラウンドは、とてもいい天気だった。おかげで、いい調整ができましたね。ショットの調子は悪くない。（大会連覇は）まだ、やったことがありません。チャレンジします」。サラリと言ってのけた後、「鹿児島で開催する大会は一度だけ。応援してくださる方のためにも、優勝を目指します」と頼もしい。

　いつものように、淡々としながら表情は、にこやかだ。春本番はもうすぐ。つまり、さくらの季節。今シーズン、開幕戦からよりクローズアップされていることがある。副賞だ。今大会も、優勝以外にはベストスコア賞、ホールインワン賞など、各ホールでスーパーショットには、ごほうびの数々がひしめく。

　その中で、小祝が優勝と同時に狙うのは決勝ラウンド16番のイーグル賞。達成なら、Tポイント100万ポイントは魅力的だ。「あのホールで、イーグルをとることはすごく難しい。でも、可能性はゼロではありません。実際、去年は高橋(彩華)さんが決めているし、狙っていきます」と宣言した。チャンスは一度しかない。

　ただし、副賞といえば、だれしもこの人の顔が浮かんでくるだろう。昨年の開幕戦ではフィッシングボート、Cat Ladiesでも、ミニ油圧ショベルを手中に。加えて、この時の「近所のコンビニへ行くにも使えたらいい」と感想を漏らしたことが、JLPGAアワードのメディア賞ベストコメント部門を受賞している。

　言霊ではないだろうが、不思議なパワーを秘めていることも特性といえるだろう。「調子は戻っていると思う。あとはパッティング。ただ、グリーンが素晴らしいです。とてもいいボールの転がりをする。でも、傾斜の読みをしっかりやらないと、3パットも…。気をつけます」と加えた。

　ちなみに、今大会の開催ポスターの中央には自身がレイアウトされているのをみながら、「この時のフィニッシュはとてもいい。いいショットでした」と解説している。まさに、ターゲットへロックオン。