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岡山県サッカー協会
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【岡山県サッカー協会】

「まずは挑戦してみるのはどうか」

そのタイトルでイベントが企画されたのは、岡山県サッカー協会と岡山県下の障がい者団体とのジョイントミーティングの中で「みんなで出来るレクレーション」のアイディアを出し合ったことから始まった。
日本サッカー協会は、2016年4月1日、日本障がい者サッカー連盟と共に障がい者サッカーを推進しますと宣言した。元々岡山県サッカー協会の田原伸恭専務理事は県下の障がい者サッカーチームと交流があったため、これを機に「障がい者サッカー」の連携を検討していた。

そこで、以前より国体スタッフとして関わりがあった環太平洋大学の小玉京士朗氏に本件を打診した。小玉氏は、前職は都内の医療機関でリハビリテーション科科長を歴任、障がい者に対するスポーツ支援に携わり、2014年に現所属になっても医療従事者の視点からパラバレーボール男子代表トレーナーをはじめ、県内障がい者スポーツ支援、研究に携わっている。自身も前橋育英、京都産業大学で選手として活動し,その経験を活かして現在,所属する環太平洋大学サッカー部ではメディカルトレーナーとしてサッカーに関わって久しい。
 岡山県下には、聴覚、視覚、知的、精神の障がい者スポーツ団体がある。ジョイントミーティングは2020年度から月1度程度行ってきた。


「まずは挑戦してみるのはどうか」

ジョイントミーティングの中で様々な現状や活動の報告があり、前向きな企画が目の前に形づくられていた。しかし、このコロナ禍である。開催に踏み切るかどうかの判断でどの団体も悩んだ。やるべきか、やるないべきか。その中で、岡山県サッカー協会の田原専務理事がそう提案した。
 落ち着きを見せ始めていた2021年10月の話だが、コロナ禍は確かに先行きが読めない。それでも月に一度のこのミーティングに参加した団体は前向きに検討している。ならば、新型コロナウィルス感染症の感染予防対策を行い、イベントの開催へ挑戦してはどうか。挑戦しなければ結果はでない。課題が出れば次回に生かせばいい。そうして少しずつ活動の幅を広げていく。まずはその一歩として行ってみようということになった。

小玉氏を中心に会場やスタッフの調整、参加募集が行われた。

手つなぎゲームで楽しむ参加者 【岡山県サッカー協会】

会場は小玉氏の勤務している環太平洋大学のグラウンドで、視覚、知的、聴覚に障がいのある小学生33名も参加してくれた。保護者や関係スタッフを合わせると約100名を越える規模のイベントを開催することができた。グラウンドを4つに分け、それぞれに関係スタッフが指導する。デビルバスターズ、ビクトリー岡山という岡山県内で活動している障がい者スポーツ団体、そして川崎医療福祉大学、環太平洋大学サッカー部、環太平洋大学小玉ゼミ、岡山県サッカー協会とファジアーノ岡山が指導やスタッフとして運営に参加した。
開会には岡山県サッカー協会山下立次会長は参加して目を輝かせている子どもたちへ「運動やサッカーをこの広いグラウンドで思い切り楽しんでほしいし、運動をするきっかけになって欲しい」と挨拶した。

参加するまでは不安の表情を見せていた子どもたちもイベントが始まるとスタッフや大学生のみんなと一緒に準備運動で喜々とした声を上げ楽しんだ。
初めての試みだったため細かい所に改善の余地はあるだろう。それでもピッチで元気よく走り回る参加者や見守る保護者、そして一緒に盛り上げてくれたスタッフの顔を見ると挑戦して正解だと誰もが思った。
もちろん、今後の課題もいろいろと感想と共にいただいたわけだが、誰もが共に楽しめるスポーツという中で大きな収穫があったのは間違いない。

閉会の際に岡山県サッカー協会田原専務理事が参加者やスタッフを見て、満足して楽しかった子どもたちの表情に開催の成功と保護者とスタッフへの感謝を述べた。

今回、中心として統括した小玉氏は、「何かを始めるには、ちょっとした勇気ときっかけが大事だと感じました。それは、今回このイベントを実施することも、参加してくれた子どもたちも一緒です。今回のイベントをきっかけに良かったところ、直さないといけないところを練りながら、今回参加出来なかった子ども達が参加できるように、そして今回参加してサッカーを通じて運動をする楽しさを感じてもらえた子ども達がまた参加出来るように、継続して出来るようにみんなで手を取りながら実施をしていきたい」と述べた。

岡山県サッカー協会は、今後もこの活動を続けていきたいと考えている。




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著者プロフィール

岡山県サッカー協会メディア広報班による中国地域の岡山県のニッチなサッカー、フットサル、ビーチサッカーをお伝えするチャンネルです。 岡山県サッカー協会の主催・主管事業を中心に登録チームの紹介やイベントをご紹介します。

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