【新日本プロレス】2021年度東京スポーツプロレス大賞MVPを鷹木信悟が初受賞!

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【新日本プロレスリング株式会社】

12月13日(月)東京スポーツ新聞社制定のプロレス大賞選考会議が行われ、『2021年度プロレス大賞』最優秀選手賞(MVP)を、“IWGP世界ヘビー級チャンピオン”鷹木信悟選手が初受賞し、新日本プロレス事務所にて記者会見が行われた。

また、最優秀タッグチーム賞は、“IWGPタッグチャンピオンチーム”タイチ選手&ザック・セイバーJr.選手が初受賞。技能賞をグレート-O-カーン選手が初受賞した。

※タイチ選手、ザック・セイバーJr.選手、グレート-O-カーン選手の受賞コメントは文末に掲載。

東京スポーツ・岡本記者のコメント(選考理由)

「選考会議では、鷹木選手、プロレスリングノアの武藤敬司選手が候補に挙がり、鷹木選手が1回目の投票で19票中14票を獲得して、MVP受賞が決定しました。業界を引っ張っていったIWGP世界ヘビー級王者として多大な役割を果たし、内容の濃い試合で王者をキープしている。
コロナ禍、主力選手の欠場など緊急事態の中でIWGP世界ヘビー級王者として業界、新日本を支えてきた鷹木が2021年のMVPにふさわしい。こういったアクシデントが続いた印象の今年の新日本プロレスのなかで、団体を救う活躍を見せた鷹木選手をMVPに推す声が多かったです」

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MVP受賞:鷹木信悟選手のコメント(以下、会見の模様)

「改めまして、この度は東京スポーツ新聞社制定2021年度プロレス大賞最優秀選手賞、つまりMVPに選んでいただき、誠にありがとうございます。一言でいえば、感無量だなと。まだね、自覚がないから嬉しさを表現するのは難しいけど、さっき聞いたところによるとほぼMVPの決選投票みたいなのは同郷の武藤敬司さんと争ったということで、言ってみれば山梨で一番になった男が日本で一番、世界で一番ということでね、これもホントに嬉しい限りだなと。

この1年を振り返ってみると、昨年同様、コロナ禍の状況が続いて世間は足踏みしてる状況だけど、俺たちプロレスラーはなんとか前進しなきゃと思ってやってきたけど、それでも相変わらず集客に関しても無理に入れられない。お客さんが会場に来ても声を出せない。そういう状況でも俺たちはプロレスラーという表現者として、何かを伝えたい、熱を伝えたいってことで、会場に来てる方はもちろん配信やテレビを観てる方にも、何か自分の熱を伝えることができたなと。何かを感じ取ってもらえたらなという想いで、毎試合臨んでいたけど、俺自身はこうやってMVPに選んでもらったけど、特別なにかを努力したってことはないんですよね。

いつも通りの鷹木信悟。まあ、周りには『鷹木は運がいいね』なんてことは結構言われたけど、この業界だけじゃないだろうな。どんな物事も運とタイミングを味方につけた者がホントに強いんだろうな。だから、振り返ってみれば俺はただただ鷹木信悟の、いつも我道驀進って言ってるけど、自分の信念を貫いた結果だと思ってるよ。まあ、そんな感想かな」

――今年を振り返って印象に残っている試合は?

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鷹木「ホントはどちらかといえば、俺は勝った試合よりも負けた試合の方が凄い印象的で、1月のNEVER戦・棚橋弘至戦とか、3月の(ウィル・)オスプレイとの『NEW JAPAN CUP』決勝だったり、あと『レスリングどんたく』のオスプレイとのタイトルマッチもそうだし、そういう負け負けっていうのが凄い印象的なんだけど、その負けがあったからこそ、浮き沈みが激しいなか、沈みがあったからこそ浮くことができたんだろうなと思ってるけど、一番俺が印象的だったのは意外かもしれないけど、メットライフドームのEVIL戦かな。

このコロナ禍っていうだけあってね、まさかの俺自身が8月コロナウイルスに感染してしまって隔離期間もあったし、練習ができない状況で10日ぐらいで体重も4、5キロ落ちて、『これヤバいな』『運も尽きたな』とか思ったなかギリギリ間に合って、メットライフドームのメインに上がることができたけど、危ない場面でも仲間たちがヘルプしてくれて、俺のなかで凄いあの1試合っていうのは、自分自身が『大丈夫かな?』、たぶんお客さんも『鷹木、大丈夫なのかよ?』って思うなかで闘って勝つことができたので、ある意味コロナ禍の状況で、『コロナに勝った』と言ったらちょっと大袈裟かもしれないけど、一番に印象に残ってる試合かな」

――MVPで言うと、近年は棚橋弘至選手、オカダ・カズチカ選手、内藤哲也選手といった新日本のトップ選手が分け合う状況が続いてきたなかで、鷹木選手が風穴を開けたということに関しては?

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鷹木「棚橋、オカダ、内藤と続いてきたなかで鷹木信悟というね、俺は負け惜しみみたいなことを言ってたけど、プロレス大賞に選ばれるのって2008年の技能賞を26歳の時で、それ以降何回かノミネートぐらいはあったかもしれないけど、選ばれないから『縁がないのかな』と思いながら負け惜しみで『俺は記録に残らなくてもいい。記憶に残るレスラーでいたいんだ』って思ったけど、この業界でやる限りは記録にも記憶にも残りたいじゃん。
俺はもう39(歳)だけど、ギリギリ間に合ったって感じかな。よく言ってたじゃない? 棚橋、オカダ、内藤、飯伏とかのいるトップのなかのトップに足を入れるか、追い出されるかは俺次第だって。で、ここでMVPをいただいたってことで、また追い出されるかもしれないけど入り込んだかなって感じはあるよね」

――MVP受賞でプロレス界の顔にもなったと思います。

鷹木「俺はプロレスが好きだし、プロレスに対して凄いリスペクトがあるから、レスラーとしてナメられたくないんだよね。だからこそ、天龍源一郎さんなんかにも教わったけど、やっぱ痛みの伝わるプロレスだよ。
『プロレスってスゲーな』『なんか痛いな』っていうか、プロレスの迫力とかを伝えていきたいと思ってるし、『プロレスといえば鷹木の試合だよね』って思われるような試合をこれからも提供していきたいよね」

【新日本プロレスリング株式会社】

――2022年の抱負をお願いします。

鷹木「この2021年やってきたことで、こうやってIWGP世界ヘビー級のベルトにも手が届いて、東スポのスポーツ大賞MVPもいただいて、『鷹木、凄いな』って思われるかもしれないけど、本当の意味で真価が問われるのは2022年なので。そこでいきなり1.4、1.5っていう正念場があるから、そこを乗り切るか乗り切らないかで、俺の今後、いつまでやるかわからないけど、40代、50代のプロレス人生が変わってくるなと」

――負けられない試合であると。

鷹木「もちろん! ここはなんとしても乗り切りたいなと。これはね、またベルトの問題になってしまうけど、1.4、1.5、これは新日本プロレスだけじゃなくて、プロレス界のためにも俺が乗り切らないとダメだと思うんだよね。もちろん、乗り切ってやろうって気持ちがあるんだけど」

――では最後にファンの方へメッセージをお願いします。

鷹木「俺自身がIWGP世界ヘビーに手が届いてMVPも受賞することができたけど、これでプロレス界のテッペンを獲ったとは思ってないんで、2022年いきなり試練が1.4、1.5と続くけど、そこも乗り越えて2022年もさらに龍の如くテッペン目指して駆け昇っていくよ。応援よろしくお願いします。ということで、俺の言いたいことは以上だ」

【新日本プロレスリング株式会社】

最優秀タッグチーム賞:タイチ選手のコメント

「去年は世紀の大誤審で受賞を逃しただけで、今年は当たり前の結果。俺らの他にここ数年、タッグを引っ張って来たチームはいない。それに新日本の最後の最優秀タッグチーム受賞が中西ストロングマン組で止まったままじゃ格好悪いしな。俺らで更新出来てよかった。早く賞金よこせよ岡本」

最優秀タッグチーム賞:ザック・セイバーJr.選手のコメント

「About bloody time!(ようやくか!)」

技能賞:グレート-O-カーン選手のコメント

「技能賞? MVPではなくか? 東スポはお目が高いのか、腐っておるのか分からんな。ま、東スポの手のひらを返すのは得意なんじゃ。それに全ての賞を支配するつもりゆえ、今年は技能賞ぐらいを受賞しておいてやる」
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著者プロフィール

1972年3月6日に創業者のアントニオ猪木が旗揚げ。「キング・オブ・スポーツ」を旗頭にストロングスタイルを掲げ、1980年代-1990年代と一大ブームを巻き起こして、数多くの名選手を輩出した。2010年代以降は、棚橋弘至、中邑真輔、オカダ・カズチカらの台頭で再び隆盛を迎えて、現在は日本だけでなく海外からも多くのファンの支持を集めている。

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