前走脚質と継続騎乗がカギ! エリザベス女王杯を分析する
【2021/9/26 中山11R 産経賞オールカマー(G2) 1着 1番 ウインマリリン】
昨年のエリザベス女王杯の3着以内馬一覧
■表1 【昨年のエリザベス女王杯の3着以内馬一覧】
なお今年は、昨年の3着以内馬は出走しないが、4着ウインマリリン、6着ソフトフルート、12着リュヌルージュが登録している。
エリザベス女王杯過去10年の年齢別成績
■表2 【エリザベス女王杯過去10年の年齢別成績】
3歳馬は17年モズカッチャンら2勝をあげ、連対率では4歳馬を上回っている。3着以内馬8頭中5頭は前走秋華賞で3着以内に入っていた。5歳馬は昨年のラッキーライラックら2勝も、連対率・複勝率では3歳馬・4歳馬に差をつけられている。
なお、6歳以上となると、一昨年クロコスミアの2着1回のみと苦戦傾向にある。
エリザベス女王杯過去10年の前走人気別成績
■表3 【エリザベス女王杯過去10年の前走人気別成績】
優勝馬は前走9番人気(12年レインボーダリア)まで広がっているが、前走10番人気以下の馬からは好走馬が出ていない。
エリザベス女王杯過去10年の継続騎乗or乗り替わり別成績
■表4 【エリザベス女王杯過去10年の継続騎乗or乗り替わり別成績】
阪神芝2200mで行われたG1の枠番別成績(2016年以降)
■表5 【阪神芝2200mで行われたG1の枠番別成績(2016年以降)】
また、複勝率トップは2枠の36.4%で、1枠も27.3%と高い。これら内の1・2枠は複勝回収率も100%を超えており、注目しておきたい。
阪神芝2200m戦の前走脚質別成績(2016年以降/2勝クラス以上)
■表6 【阪神芝2200m戦の前走脚質別成績(2016年以降/2勝クラス以上)】
前走差し・追い込み組も勝率では前走逃げ組を上回っているが、複勝率で差をつけられている。
今年のエリザベス女王杯の出走予定馬(11/10時点)
■表7 【今年のエリザベス女王杯の出走予定馬(11/10時点)】
<結論>
これまでのデータからまず推奨したいのが前走オールカマーを勝利したウインマリリン。今年は日経賞も勝利しており、春の天皇賞も5着と強豪牡馬相手でも好勝負している。昨年は4着に敗れているが、先行勢で唯一上位に入っていた。前走オールカマーも直線で一旦狭くなり、立て直して伸びたもので着差以上に余裕があった。今年は勝ち負けになっておかしくない。
もう一頭は秋華賞を勝利した3歳馬アカイトリノムスメ。内回りの阪神芝は合っており、引き続き戸崎騎手が騎乗予定なのも心強い。13年メイショウマンボ以来となる秋華賞〜エリザベス女王杯連勝が見られるかも知れない。
他ではコース傾向から、ハナに立ちそうなロザムールの逃げ粘りには注意しておきたい。
文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
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