意外と語られない障害戦の種牡馬別成績を分析する
障害戦・種牡馬別成績(着別度数順)
表1全体を見渡すと、5位のダイワメジャー、9位のアドマイヤムーンといった短距離〜マイル向きの種牡馬もいるが、あとの8頭は平地戦で2400m以上のG1勝ち馬を送り出している。やはりと言うべきか、基本的にはスタミナをしっかり備えた種牡馬がよく勝っているようだ。
障害戦・1〜3番人気・種牡馬別成績(着別度数順)
障害戦・4番人気以下・種牡馬別成績(着別度数順)
障害戦・重賞・種牡馬別成績(着別度数順)
障害戦・新潟・種牡馬別成績(着別度数順)
まずは新潟から(表5)。最多の7勝を挙げたディープインパクトは、18年にタイセイドリーム、20年にフォイヤーヴェルクがそれぞれ新潟ジャンプSを制して重賞2勝と内容も充実している。ただし、単勝60%、複勝53%と回収率は伸び悩み、いわゆる妙味には乏しいようだ。一方、2位のゴールドアリュール、3位のルーラーシップ、4位のキングカメハメハ、5位のダイワメジャーはいずれも回収率が高く、好走率でもディープインパクトと互角かそれ以上の数値を記録。馬券という点では、これら4頭がより狙い目とも考えられる。
障害戦・福島・種牡馬別成績(着別度数順)
文:出川塁(でがわ るい)
1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。
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