2025センバツLIVE! 全32校アンケート分析

【東海大札幌】悔しさを糧に終盤力を強化 道勢初の快挙目指す(北海道)

毎日新聞

センバツ出場が決まり、笑顔を見せる東海大札幌の選手たち 【貝塚太一撮影】

 第97回選抜高校野球大会が3月18日に開幕します。北海道から沖縄まで各地から出場する32校の選手・監督らを対象に主催者が実施したアンケートから、チームの魅力や今どきの球児事情を探りました。

雪上ダッシュにスケート 雪国ならではの練習法

 10年ぶりに秋の北海道大会で優勝した東海大札幌。センバツの舞台に立つのは、準優勝した2015年(当時は東海大四)以来だ。

 アンケートでは、野球に関することでもっとも印象に残っていることについて、昨秋の秋季北海道大会優勝を挙げた部員が20人中10人を占めた。一昨年(2023年)秋季北海道大会決勝は、4点リードをひっくり返されて、延長タイブレークの末、北海に敗れた。遠藤愛義(なるよし)監督が、主力の矢吹太寛投手を「(あの試合で)負け投手になってから、精神的にも投手としても成長した」と評したように、悔しさを糧に成長した選手も多い。その分、センバツを引き寄せた優勝の喜びはひとしおだった。

 冬場は他の雪国の高校と同じく、練習メニューが制限されるが、寒さを逆手に取ったトレーニングに励んでいる。その一つが「雪上ダッシュ」。踏み込みづらい雪上で、坂道ダッシュを繰り返し行うことで下半身強化を図ってきた。通常の坂道ダッシュよりも負荷がかかるという。また、アイススケートにも取り組み、リンクを2時間ほど滑って下半身や体幹を鍛えている。

 センバツでは応援も注目ポイントの一つ。全国大会に出場したダンス部がチアリーダーとして参加し、東海大大阪仰星の吹奏楽部が「友情応援」でスタンドを盛り上げる。

出場校中、割合がトップだった「将来の夢」は・・・

大会前に主催者が東海大札幌の選手20人に実施した「将来の夢」のアンケート調査結果 【毎日新聞】

 卒業後、野球に関わる職業を選択している選手が多い点は他の強豪校と同じ。しかし異色だったのは、「社会人野球選手」と回答した選手が20人中6人おり、出場32校でトップの割合だった点だ。

 プロ入りしたOBも、高校から直接入団した門別啓人選手(阪神)、東海大からドラフト指名された伏見寅威選手(日本ハム)、大学・社会人を経由した今川優馬選手(日本ハム)ら進路は多彩で、社会人野球選手が取り立てて多かったわけではない。今年の選手たちからは仕事と両立させながら、長く第一線でプレーしたい意欲がうかがえた。

 趣味や過去の習い事について聞くと、伊藤悠雅選手は趣味に「スノーボード」、砂田左漸(さぜん)選手は幼い頃に「スピードスケート」と「スキー」を習っていたと回答。双子で打線を引っ張る双子の太田勝心選手と勝馬選手の趣味は、同じ「古着屋巡り」で息もぴったりだ。

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