<国内男子ゴルフ>片岡尚之が「金谷さん、金谷さまさま。師匠!」後輩を拝み倒して単独首位に

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
チーム・協会

【ちゃっかり首位です©JGTOimages】

「ブリヂストンオープン」 10月7日ー10日 ※無観客開催
袖ケ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県)7119yard / Par71 ▼8日・大会2日目

自身初のボギーなしラウンドで、「63」の自己ベストを記録した。
昨年プロデビューの23歳、片岡尚之(かたおか・なおゆき)は、気づけば2位と1差の単独首位に立っていた。

出だしの窮地を思えば、考えられない結末だった。
「まったく、イメージしてなかった。予選も通れるか」と震えた1番ホールは右林に入れた第1打から、今度は左がけ下のラフに打ち込む大ピンチ。

だが、3打目のアプローチはブラインドのピンを直撃して「なんなら入りかけ」と、ピンそば10センチのパーセーブ。

さらに、次の2番でも3メートルをしのぐと、続く3番ではセカンドショットをチップイン。劇的バーディから一気にのし上がった。

千葉県北西部を震源とする前夜の地震で、会場がある千葉県千葉市も震度5弱を観測。

片岡も、市内の宿で大きな揺れを感じて「怖くて、それから寝れなくて。でも寝落ちして、起きたら7時20分を回ってて。焦ってコースに来ました」と、まさに朝からバタバタだったが、「1番のパーセーブが今日の8バーディにつながったといっても過言じゃない」。

同伴プロにも感謝に耐えない。
予選ラウンドを回った金谷拓実は東北福祉大の1個下だが「金谷さん。師匠。金谷さまさま。毎日、土下座したいくらい」。

今年5月の選手会初の主催大会「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品」でツアー初Vを飾った後から「こんなに人生で、ショットが悪かったのはなかったんじゃないか…」。

絶不調時に救いを求めたのが金谷のスイング。
「僕は、悪くなると上から刺しちゃうけど、金谷はうまく払うように打つ。どういうふうに体を使うか。ちょうど先週から見させてもらって、取り入れたらよくなって」。

2週連続の予選落ちとはなったが、「やっと、ほんとに兆しが見えた」と、復調を予感した矢先に今週は、金谷と今年3度目の同組に。

「お手本が前にいるような状態で、見放題。最高でした」と、2日間とも後輩から盗み放題。
「歳は、僕の1個下ですけど”金谷さん”。毎回、勉強させてもらってます。大学もそうですけど高校からナショナルチームで一緒に海外行ったり、仲良くさせてもらってます。見習うことばっかりで、毎回刺激をいただいています」。
持ち上げまくって、単独首位に。

「明日から、緊張はすると思います。でも今はゴルフが楽しくて仕方ない。緊張を、楽しさと集中に変えていければ」。
初優勝から半年足らずでちゃっかりと、2勝目のチャンスを迎えた。
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