前走G1出走馬の争いか? 京都大賞典分析
【2020/10/11 京都11R 京都大賞典(G2) 1着 13番 グローリーヴェイズ(3番人気)】
人気別成績
■表1 【人気別成績】
年齢別成績
■表2 【年齢別成績】
前走クラス別成績
■表3 【前走クラス別成績】
前走クラス別では、中央競馬のG1に出走していた馬が【6.5.8.23】。3着以内馬の約3分の2を占め、複勝率45.2%をマークする。中でも前走5着以内馬が複勝率58.3%と優秀だが、6着以下だった馬でも同40.0%と、オープン特別やG3、G2組を大きく上回る成績を残している。
その他では3勝クラス組が【0.1.1.3】複勝率40.0%で、馬券に絡んだ2頭・2018年2着レッドジェノヴァと2019年3着シルヴァンシャーは連勝中の4歳馬。レッドジェノヴァは2走前に芝2600m、シルヴァンシャーは前走と3走前に芝2400mと、どちらも芝2400m以上のレースを含む連勝中だった。昨年は芝2000mで2連勝中の4歳馬・カセドラルベルが出走したが10着に敗退している。
前走レース・着順別成績(中央G1のみ)
■表4 【前走レース・着順別成績(中央G1のみ)】
前走中央G1・6着以下からの好走馬
■表5 【前走中央G1・6着以下からの好走馬】
【結論】
前走G1組、中でも宝塚記念組の好走が多い京都大賞典。特に好走確率が高いのは宝塚記念で5着以内だった馬で、今年の該当馬はキセキ1頭だ。ただ、本馬は7歳という年齢が気になるところ(表2)。そこで同レース8着の5歳馬・モズベッロに注目したい。表5本文で記したように、前走G1・6着以下から巻き返して勝利を飾っているのは宝塚記念組の5歳馬のみ。昨年の日経新春杯以来となる勝利を手にするチャンスはありそうだ。
その他では前述のキセキのほか、4〜5歳の前走G1組・アリストテレスやオセアグレイトあたりが有力。穴っぽいところでは芝2400mで条件戦連勝中の4歳馬・アイアンバローズと、芝2000mの重賞ウイナー・ロードマイウェイの名前を挙げたい。
文:浅田知広(あさだ ともひろ)
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ