5月11日、ウェルファムフーズ森林どりスタジアム泉で行われた楽天対東京ヤクルトのイースタン・リーグ公式戦、第7回戦は楽天が投打で圧倒し11対0で勝利した。

　楽天の先発は11年目左腕の塩見貴洋投手。初回から巧みにボールを操り、2三振を奪う完璧な立ち上がりを見せる。援護をもらった2回以降も、淡々とアウトを重ねて4回まで1人のランナーも許さず。5回表に、先頭の中山翔太選手にチーム初安打となる二塁打を打たれてピンチを招くが、後続を打ち取り無失点で切り抜けた。

　楽天打線は1回裏、1番・武藤敦貴選手が相手の意表を突く絶妙なセーフティーバントを決めて出塁すると、1死から3番・黒川史陽選手が安打でつなぎ1、3塁の好機を演出。2死となって5番・和田恋選手が適時二塁打を放ち、1点を先制する。2回裏には2番・田中和基選手の2号2ラン、3回裏には6番・山崎真彰選手の内野ゴロの間に1点と追加点を奪い、序盤で4点差と試合を優位に進める。

　さらに5回裏、7番・横尾俊建選手が豪快な3ランを放つと、なおも無死1、3塁から武藤選手の犠飛で1点を追加。続く6回裏は先頭の小郷裕哉選手が二塁打で出塁し、相手のエラーで無死1、3塁とすると、山崎真選手に適時打が生まれる。さらに無死満塁から併殺打の1点と武藤選手の適時打で2点を加え、11対0と大量リードを奪った。

　先発した塩見投手は6回2安打7奪三振無四球無失点の好投でマウンドを降りる。7回表からは牧田和久投手、小峯新陸投手、則本佳樹投手がそれぞれ1イニングを無失点に抑えて試合終了。

　勝利した楽天は、一軍登録されている武藤選手や小郷選手がそれぞれ2安打など、打線が11得点とつながった。また、投手陣では塩見投手が緩急と両コーナーを上手く使った投球で東京ヤクルト打線を6回0封。その後は3人の投手が無失点に抑え、相手に反撃の隙を与えなかった。

　 １２３４５６７８９ 計
ヤ ０００００００００ ０
楽 １２１０４３００Ｘ 11

ヤ ●高橋奎二-大西広樹-久保拓眞-宮台康平-寺島成輝
楽 ○塩見貴洋-牧田和久-小峯新陸-則本佳樹　

文・木村圭