<国内男子ゴルフ>難攻不落の和合で思い出し笑い。金谷拓実が単独トップ

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
チーム・協会

【優勝だけを見ています©JGTOimages】

■国内男子ゴルフ/日本最古のスポンサー競技復活「第61回中日クラウンズ」(4月29日ー5月2日)/ 名古屋ゴルフクラブ和合コース)(愛知県)/ 一般非公開 / 6557ヤード・パー70 / 30日(2日目・第1ラウンド)

雨天の影響で、1日遅れでスタートした第1ラウンドは、賞金1位と2位の直接対決。また、14位の松山英樹に次ぐ、世界ランクの2番手と3番手の争いで、まずは軍配を上げたのは、金谷拓実だ。

1アンダーで折り返した後半からギアを入れた。
1番で1メートルのチャンスを入れると、2番パー5では4メートルを沈めて連続バーディ。

4番のパー3は、8Iのティショットがピンに絡んだ。
5番でまたすかさず2メートルを決めると、最後9番は1メートルのバーディ締め。

6アンダーで、初日の単独首位獲りに、賞金&世界ランキングで金谷を追う同組の星野陸也が降参だ。
「後半、ちょっとやられましたね…」と、前半インコースは、自身がリードしていただけに、結局初日は4差をつけられ23位に終わると余計に悔しい。

スタートの10番では、フェアウェイから奥に打ちこみ、6メートルのパーパットを残した金谷。
でも目の前で、平然とピンチをしのいでみせた。
「金谷くんはピンチになってもパットが上手いし、小技でリカバリーできるし、チャンスが来たら、きっちり決める。やっぱりさすがだな…」。
この日は21歳の石坂友宏も含めて、「初めて2人とも年下の選手と回る」と、先輩の威厳を示すつもりの星野だったが、金谷の堂々たるプレーに「ラウンド中、金谷くんについ敬語を使っていたかもしれない…」と、苦笑した。
「明日はちょっと、自分も頑張る」と、気合を入れなおしていた。

賞金2位で追ってくる先輩プロの鼻息を横目に、「どうすれば、自分のプレーができるか。いい数字で上がれるか。考えながらプレーしている」と、ひた走る金谷。
「残り2日も自分らしいプレーがしたい」と、54ホールの短期決戦を組み立てる。

本大会は、アマ時代の2016年(予選落ち)と2019年に出て、アマ最上位となる14位Tの成績を残した。
また、その2日目には石川遼が棄権をしてしまい、ジャンボ尾崎と緊張の2サムラウンドも経験。
「1番ホールでジャンボさんから『俺にオナー取られたら罰金な』と言われて。確か、あのとき1ホール譲りましたが、罰金は払いませんでした」と、2年ぶりの大会で、2年ぶりの思い出し笑い。

そのジャンボが、97年の3連覇を含む最多タイの5勝を誇る歴史と伝統の一戦で、「優勝目指してプレーしたい」。
来月には、全米プロの出場を控えて燃えている。
脅威の新人プロとして舞い戻った難攻不落の和合で、22歳はただ一点だけを見つめている。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

一般社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO)が運営する公式サイトです。 男子プロゴルフツアーの大会スケジュールや試合のLIVE速報、試合結果、選手のランキングデータの情報はもちろん、各試合の最新ニュースやトピックス等をお届けします。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント