環境教育体験レポート:地球の道 奇跡の星を次の命につなぐために
【環境教育体験レポート:地球の道 奇跡の星を次の命につなぐために】
後編:環境教育体験レポート 地球の道の体験
地球46億年の歴史を460mの道に置き換えたという「地球の道」。今回特に楽しみにしていた体験です!
・・・と、いきなり体験してみての感想なのですが。
地球は誕生してからカンブリア紀と呼ばれる生命大爆発の時代や氷河期、恐竜の絶滅を経て現在に至
る、ぐらいのイメージでしたが、地球がまるっと凍ってしまう!とか、ほとんどの生命が滅びかけた!とか、いま問題となっている温暖化とは比べ物にならないほど熱かったり逆に寒かったり・・・地球にはかなりのドラマがありました。今私たちが経験しているこの住みやすい地球環境は奇跡とも言えるものなのかもしれません。地球が歩んできた長い長い道のりの中で、絶妙なバランスの上で成り立っているこの奇跡を、人類の手で壊していいのか、そして460mの道は今後どのような道につながっていくのか。具体的に道のりを振り返ってみたいと思います!
【©FC. IMABARI】
(スタートから知らない話が飛び出しましたが、どうやら子どものためだけの体験プログラムではなさそう・・・)
マグマオーシャンの時代が始まり、数歩歩くとあっという間に1億年が経過! 1000万分の1の縮尺になかなか慣れません。地球の表面が冷えて地殻ができ、大気中にあった水蒸気が冷やされ、長い間雨が降り注いだ結果できたのが原始海洋です。40億年前までは海はなかったのですね。
単細胞の微生物が生まれ、それが私たちヒトにつながった・・・と思いきや巨大隕石が落下します。なんとその隕石の大きさ、北海道サイズ!マグマの津波が地球を覆い、せっかくできた海も蒸発してなくなってしまいました。24億年前からは全球凍結がおきます。私たちにとって地球温暖化は大問題で、平均気温が1℃上がるだけでもいろんなところに影響が出ますが、遠い昔には地球全体が凍っていた時期もあるのですね。火山の温室効果で徐々に溶けていき、最初の超大陸が出現したのが19億年前です。
「大陸は今でも動き続けていて、2.5億年後には全てくっつくと言われています。」
2030年には空飛ぶクルマが実用化されると言われていますが、大陸が1つになった時、移動手段や旅行はどうなっているのでしょう。暮らしの舞台はもはや地球だけでなく宇宙になっているのかもしれません。
さらに歩いていくと、高い石がみえてきました。8億年前、再び全球凍結です。2.5億年前にスーパーブルームの巨大噴火が起こると、太陽の光が届かず、植物が光合成できなくなります。この時95%の種類の生き物が死んだと言われていますが、そんな中、爬虫類が巨大化して恐竜が誕生します。地球の道を横切る格好で恐竜の大きさをイメージできる仕掛けがあるのですが、こうして自然の中で恐竜が生きていた時代を想像すると、博物館によくある骨の模型を見るのとはまた違ったインパクトを感じます。
(ところで、もうすぐ460mの道もゴールが見えてきたけど、人類の登場はまだかな・・・)
巨大隕石が落下し恐竜が絶滅すると、ようやく哺乳類の時代が始まりました。ほぼゴールなのですが・・・人類の登場から現在までを地球の道の長さにすると、なんと、たったの2cm!衝撃です。人類は長い歴史をたどってきたと歴史の授業では教えられ、毎日当たり前のように生活していますが、隕石が衝突し、高温/凍結の世界を経て今があることは奇跡であるし、地球の歴史の壮大さを肌で感じることができました。
地球が歩んできた道のりを思うと人類の歴史は短い ―― これを全身で学ぶと、次に今後私たちがどう生きていくべきか、という疑問にぶちあたります。地球環境は過去の歴史の中で大きく変化してきましたが、その変化には長い年月がかかっており、たとえ生命にとって過酷な環境になったとしても、なんとか順応したり種をつないだりすることができてきました。これに対して人類が起こした変化は本当に短い期間におけるものです。長い長い年月を経て地球に蓄積されていった化石燃料を掘り起こし、地球スケールでいえば実に瞬きぐらいの間に、ものすごく大きな、不可逆的な変化を起こしてしまっている・・・果たして私たちはこの奇跡の星を次の命につないでいけるのでしょうか。
地球の道の前に、地球全体の表面積をこの板だととらえると、飲み水として使える水はこれくらいと言って、レクチャーをしてくださった黒澤さんが持っていた瓶から一滴の水をたらしていたことにも驚きました。
(蛇口をひねればいくらでも水が出る時代なのに、地球全体で使用できる水がこれだけなんて・・・)
【©FC. IMABARI】
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空港からモールまで!どこにいてもFC今治を応援したくなる街
1: 念願の今治へ!朝いちばんの飛行機に乗って松山空港に到着すると目の前にはFC今治フラッグが!Welcomeされている気分になりました。レンタカーを借り、今治へ!みかんの木に驚いたり、瓦屋根に魅了されたり、今治造船や太陽石油の工場に圧倒されました。
【©FC. IMABARI】
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