【ハンド世界選手権】彗星JAPAN カタールに終盤猛追も、金星を僅差で逃す
【Yukihito TAGUCHI / JHA】
前半1点リードで折り返し。後半の5連続失点とミスが響き、追い上げるも逆転叶わず
ラスト15分で4得点を挙げ、逆転勝利へ望みをつないだLW土井レミイ杏利キャプテン 【Yuhikito TAGUCHI / JHA】
カタールとの直近の対戦は、2020年1月のアジア選手権。前半1点リードで折り返すも、最終的には28-36の8点差で敗れています。
メインラウンド進出をかけ、リベンジに挑みました。
試合はこの日誕生日のRB渡部仁選手(トヨタ車体所属)の得点で幕を開けると、互いに点を取り合う展開となりました。
パワフルなジャンプからの打点の高いシュートを放つカタールの背番号10番LBのFrankis Marzo選手(キューバ出身、191cm)に、前半だけで7失点を奪われます。
しかし日本は各ポジションから多彩な攻撃で得点を重ね、接戦の前半をなんとか1点リードで折り返しました。
後半開始直後から日本はカタールのGKに阻まれているうちに、5連続失点。残り15分で5点ビハインドとなります。
しかしここで日本は諦めず、守ってはカタールの10番に対してのマンツーマンが功を奏し、GK岩下祐太選手(トヨタ紡織九州所属)のファインセーブにも窮地を救われ、攻めてはキャプテン土井レミイ杏利選手(大崎電気所属)の3連続得点などで一気に追い上げます。残り8分でPV笠原謙哉選手(トヨタ車体所属)がついに同点ゴールを決めると、続いて土井選手が逆転ゴール。
しかしミスもあり抜け出せません。残り3分を切ったところでCB東江雄斗選手(大同特殊鋼所属)が再び同点としますが、逆転劇は叶わず、29-31での敗戦となりました。
次は19日(日本時間23:30〜)に予選グループ最終戦で、メインラウンド進出残りの1枠をアンゴラと争います。
日本からは、今大会すべての試合を国際ハンドボール連盟(IHF)のYouTubeチャンネルで中継・録画を見られます(下部にリンクあり)。
土井主将「勝ち切る強さを身につけていく」
▽ダグル・シグルドソン監督
カタールはいいゲームをしたが、日本は後半の途中になってやっとギアが入り、気持ちを込めたプレーができた。
しかし終盤、いくつかミスがあった。ミスは普通にあるものだが、5点差を追うような状態では代償が大きく、ミスは許されない状況だ。
チームがそこからまた追いついたところはとても嬉しかった。我々は成長しているし、次のアンゴラ戦に集中する。
▽土井レミイ杏利キャプテン
まず我々と全力でリスペクトをもって戦ってくれたカタールにおめでとうと言いたいです。
我々は全力を尽くしましたが、後半の立ち上がりと終盤の方でミスを連発してしまって、こういう結果になってしまったので、修正して次のアンゴラ戦に備えたいと思います。
ただネガティブな面ばかり見ていても次につながらないと思うので…。今までの日本代表だったら、前半勝ってて後半離れたら離れっぱなしで、結局7、8点差で負ける。今まではそうだった。そこから、もう一度追いついて逆転まで行ける強さがついてきたのは、かなり成長したと思います。ここからさらにもう一歩、勝ち切る強さをチームとして身につけていければなと思います。
アンゴラ戦はただただ勝ちに行きます。絶対に勝つという、それだけです。
▽公式情報:
日本ハンドボール協会(JHA)公式サイトのほか、JHA公式SNS(Facebook、Twitter、Instagram)及びJHA公式「ハンドボール日本代表応援団」SNS(Twitter、Instagram)で展開中。速報はTwitterでお届けしています(下部に公式サイトへのリンクあり)。
▽ハッシュタグ:
#Egypt2021、#彗星JAPAN
▽大会について:
2年に1度、世界一を争う大会で、今回は32ヶ国が出場。4ヶ国の予選グループで上位3位までがメインラウンド(2次リーグ)へ進出。
グループCの日本は、15日にクロアチア、17日にカタール、19日にアンゴラと対戦し、メインラウンドではグループDからの各国と対戦となります。
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