首位の山下美夢有→目指せ、ランボルギーニ

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【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

 2019年最終プロテスト合格者が出場する『JLPGA新人戦 加賀電子カップ』(賞金総額1,000万円、優勝賞金180万円)が12月10日、千葉県長南町・グレートアイランド倶楽部(6,488ヤード/パー72)で開幕した。昨年は制度変更で、開催は2年ぶり。歴代の優勝者は不動裕理、上田桃子、森田理香子など、後の賞金女王が名を連ねる。18年は今年、公式競技2連勝の原英莉花が栄冠を手にした。

 第1日、山下美夢有が3アンダーで首位。1打差の2アンダー、2位は西郷真央、3位に1アンダーのセキユウティンがつけた。安田祐香は1オーバー、4位タイから逆転を狙う。
(天候:曇り一時雨 気温:9.5度 風速:北西2.0m/s)

 社会人1年生の総決算。山下美夢有が雨と寒さを吹き飛ばすように、会心のプレーを披露した。9番以外は、すべてがパーオンとアイアンショットが抜群の安定感。6番の第2打、PWで50センチにつけるなど、切れ味を存分にアピールした。

 「前半、雨と寒さがちょっと気になった。でも、プレーをしている時は、寒さはまったく気にならない。カイロを4つ持ってきた。さすがに、距離が3-4ヤードは落ちているけど、体をしっかり回転させてスイングをしましたよ」と、元気がいい。振り返れば、昨年の今頃は、まだ高校生。

 野球では全国区の知名度がある大阪桐蔭高から、最終プロテストで30.8倍の難関を突破した、初の女子プロゴルファー誕生として話題を集めた。2020年はQTランキング13位の資格で、JLPGAツアー13試合へ出場。トップ10を2回など、賞金ランキングは53位ながら、903万8,914円を稼いだ。

 「ノーボギーのきょうは、いいプレーができたと思います。この2週間、主に取り組んだのはコントロールショット。バックスイング、フィニッシュをコンパクトにすることはもちろんですけど、ゆるんでしまうとボールが曲がります。十分に注意したおかげで、距離感がとても合っていた」という。唯一の心残りは1W。「フェアウエイをキープできないところがあったから…」と、最終日の要注意ポイントも忘れてはいない。

 プロテスト合格時のプロフィールには「身長がほしい」と記した。150センチながら今年、ツアー初Vを飾った同じルーキーの西村優菜もいる。飛距離よりも精度で勝負なのだ。とはいえ、外見からは想像がつかないが、スーパーカーが大好き。「賞金を稼ぎ、スーパーカーに乗りたい」と夢を語る。ご贔屓は、「ランボルギーニ」だった。


(メディア管理部・中山 亜子)

※本大会は観戦できません。各日の成績は、JLPGAオフィシャルサイトでご確認ください。
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