明治安田生命Ｊ２リーグは、今節より後半戦の戦いがスタート。上位陣の差が詰まり、優勝・昇格争いは混戦の予感を漂わせている。

首位の北九州はアウェイで東京Ｖと対戦。前節は水戸に完敗を喫し、連勝が3でストップした。3失点を喫した守備の修正が重要なテーマとなる。東京Ｖも3試合未勝利と状態はいいとは言えない。前節は金沢相手にスコアレスドロー。ボール支配の高さを好機に結びつける崩しのアイデアが求められてきそうだ。

2位の徳島は前節、大宮に競り勝ち、北九州との勝点差を1に詰めた。松本と対戦する今節の結果次第では首位に浮上する可能性がある。ここ5試合でわずか2失点の強度の高い守備をベースに、今節もアグレッシブな戦いを演じるはずだ。一方の松本は4試合勝ちがなく、20位に転落。前節、琉球相手に6失点を喫した守備の改善が重要なテーマとなる。

3位の長崎と4位の福岡の直接対決も、今節の注目カードとなる。長崎は6試合勝ちがなく、調子を落としている。得点力に課題を残すなか、攻撃を牽引するルアンのパフォーマンスがカギを握るだろう。一方の福岡は6連勝と勢いに乗る。6試合でわずか2失点の堅守が、今節も拠り所となるはずだ。

5位の京都はホームに大宮を迎える。ここ5試合負けがなく、前節は栃木に3-2と競り勝った。再び調子を上げてきたピーター ウタカを軸とした攻撃で、前回対戦で完封された相手にリベンジを狙う。対する大宮は6戦未勝利と苦戦が続く。得点力不足の課題が解消されないなか、持ち前の堅守を保ち、一瞬の隙を突く戦いに勝機を見出したい。

甲府は新潟の本拠地に乗り込む。6試合負けなしながら、直近3試合はいずれもドロー。強度の高い守備は保たれているだけに、あとはいかに得点を奪えるか。攻撃陣の奮起が求められるだろう。対する新潟は3試合勝利なし。こちらも課題は攻撃面。得点源の渡邉 新太にかかる期待は大きい。

磐田も4試合勝利がなく、調子が上がってこない。今節はアウェイで山形と対戦する。6試合ゴールがない小川 航基の爆発が待たれるところだ。山形は6試合勝ちがなく、現在は2連敗中。6試合でわずか2得点の攻撃面をいかに改善できるか。石丸 清隆監督の手腕がカギを握る。

栃木はホームに町田を迎える。前節は京都に2-3と競り負けた。失点が増えつつある守備の改善が大きなテーマとなりそうだ。町田は4戦未勝利と調子は下降気味。こちらは得点力に課題を抱える。平戸 太貴と安藤 瑞季の2トップが、チームに勢いをもたらせるか。

愛媛は4試合勝ちがなく、最下位に転落した。この間ノーゴールと、得点力不足の課題を露呈している。チャンスは作れているだけに、決めきる力が求められる。対戦相手の金沢も5試合勝利なし。うち4試合が引き分けと、勝ち切れない戦いが続く。加藤 陸次樹は変わらず好調を維持するだけに、他の攻撃陣の意地を見せたいところだ。

水戸はホームに群馬を迎える。前節は首位の北九州から会心の勝利を挙げている。ここ3試合で9得点と攻撃陣が絶好調。山口 一真と中山 仁斗の2トップが、今節もチームを牽引するはずだ。群馬は前節、福岡に競り負け、連勝が2でストップした。それでも一時期の不振からは抜け出した印象で、上位相手にも互角の戦いを演じている。前回対戦で完敗を喫した相手にリベンジを果たし、さらなる浮上を狙う。

琉球は前節、松本に6ゴールを奪って大勝した。ここ4試合で14得点と圧倒的な攻撃力が光る。この勢いを保ち、開幕戦で敗れた千葉に挑む。千葉は前節、山口に競り負け、3連勝はならなかった。隙を見せた守備陣が琉球の攻撃にいかに凌ぐのか。集中した対応が求められそうだ。

その千葉に勝利した山口は2連勝で、最下位から抜け出している。今節はホームに岡山を迎える。調子を上げてきた小松 蓮と高井 和馬の2トップの出来が今節もカギを握るだろう。岡山は前節、山形に競り勝ち、5試合ぶりに勝点3を手にした。終了間際の一撃で勝ち越した勝負強さをこの試合にもつなげたいところだ。