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2019/9/16 中山11R セントライト記念(G2) 1着 8番 リオンリオン

前走日本ダービー組の取捨は? セントライト記念を分析

JRA-VAN

3日間開催となる今週は、21日(祝・月)に中山競馬場でセントライト記念が行われる。この日は「JRAアニバーサリー」として、中山・中京の全レースを対象に払戻率が80%となる「JRAスーパープレミアム」が実施される。通常の払戻率が80%の単勝・複勝以外は、いつもよりお得になっており馬券的中に向けて頑張りたいところだ。

いつものように過去10年(新潟で行われた2014年は除く、以下同様)のセントライト記念のデータから、レースの傾向を分析、今年のレースを展望してみたい。 データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

セントライト記念の前走レース別成績(2014年を除く過去10年)

■表1 ■表1 セントライト記念の前走レース別成績(2014年を除く過去10年)

表1は過去10年のセントライト記念における前走レース別成績。前走日本ダービー組が【6.4.3.16】で出走頭数が最も多い。勝率20.7%、連対率34.5%、複勝率44.8%、単勝回収率は173%、複勝回収率は127%と成績も優秀だ。3着以内馬が13頭と好走馬全体の約半分を占めており、同組の取捨選択こそがこのレースの予想において最大のカギになると言える。よって、今回は前走日本ダービー組について深く掘り下げて考えてみることにする。

セントライト記念の前走日本ダービー組成績(2014年を除く過去10年)

■表2 ■表2 セントライト記念の前走日本ダービー組成績(2014年を除く過去10年)

表2は過去10年のセントライト記念に出走した前走日本ダービー組の成績。年によっては少ないこともあるが、毎年必ず出走馬がいる。2019年は6頭が出走して1着リオンリオン、2着サトノルークスとワン・ツー決着になった。リオンリオンは1番人気だったが、前走日本ダービーでは15着と大敗。2着サトノルークスも前走は17着と惨敗していた。セントライト記念で2番人気に支持されたニシノデイジーはダービーで5着と奮闘していたが、ここでは5着に敗れた。

このように前走日本ダービーで着順が悪かった馬が巻き返してくるのは、実はめずらしくない。逆にダービーで上位に入線した馬が簡単に好走できるほど甘くもない。

2018年のセントライト記念を振り返ると日本ダービーで16着と敗れていたジェネラーレウーノが4番人気で勝利を飾った。一方、日本ダービーで3着と好走していたコズミックフォースは5番人気で7着と敗れた。

17年は前走日本ダービー5着のアルアインが1番人気で2着と好走し、16年は前走日本ダービー3着のディーマジェスティが1番人気に応えて勝利した。ダービーで善戦した馬が地力をみせたわけだが、この両馬は皐月賞馬だ。中山でG1を勝つ力がある馬がセントライト記念で好走するのはむしろ当然かもしれない。

2015年のセントライト記念はキタサンブラック(前走日本ダービー14着)とミュゼエイリアン(同10着)によるワン・ツー決着。ダービー2着のサトノラーゼンは1番人気で7着と敗れてしまった。ミュゼエイリアンはダービーで逃げを打ち、キタサンブラックは2番手追走というレース運びをしていた。2019年に話を戻すと、リオンリオンもダービーで逃げており、サトノルークスは2〜4角で3番手にいた。つまりダービーで4角3番手以内にいた馬がセントライト記念で巻き返したことになる。その意味で19年と15年の結果は、非常に似ているように感じる。

前述のジェネラーレウーノもダービーの2〜4角の位置取りは2番手だった。16年3着プロディガルサンは前走日本ダービー10着だったが、4角は3番手だった。11年2着のトーセンラーは前走日本ダービーで4角2番手だった。「ダービーでの4角位置」という点は、セントライト記念を考えるうえで大きなカギになりそうだ。前走日本ダービー組のなかでは、前走4角3番手以内の競馬をしていた馬は要注意とみたい。

先行馬以外では、上がり3ハロンでメンバー中3位以内だった馬もマークしておきたい。16年ディーマジェスティ、12年フェノーメノが該当し、好走を果たした。あとは皐月賞優勝馬が出走してくれば有力となる。

セントライト記念で3着以内に入ったその他の馬(2014年を除く過去10年)

■表3 ■表3 セントライト記念で3着以内に入ったその他の馬(2014年を除く過去10年)

表3は過去10年のセントライト記念で3着以内に入ったその他の馬だ。前走日本ダービー以外の組ということになる。表1をみてもわかるが、ラジオNIKKEI賞組が4頭3着以内に入っている。そして、前走2勝(1000万)クラス組として一括りにすると5頭が3着以内に入っており、いわゆる夏の上がり馬にもチャンスが十分ある。さらに好走した馬のセントライト記念当日の人気をみると、3番人気以内が8頭、5番人気以内まで広げると11頭が該当する。前走日本ダービー組に混ざっても上位人気に支持される馬が有力だ

今年のセントライト記念出走予定馬

■表4 ■表4 今年のセントライト記念出走予定馬

それでは今年のセントライト記念を占っていくことにする。出走予定馬は表4の通りだ。

まずは前走日本ダービー組に注目だ。今年はガロアクリーク、サトノフラッグ、ヴァルコスの3頭が登録してきた。前走着順はそれぞれ6着、11着、14着と振るわなかったが、巻き返してくる可能性は十分あると考えたい。前走の2〜4角での位置取りを調べると、前からヴァルコス→ガロアクリーク→サトノフラッグという順番だった。ヴァルコスは4角4番手と前目ではあるが、3番手以内ではなかった。この点がどうかだが、一応この3頭の中では前で競馬をしていたことは間違いない。皐月賞馬(コントレイル)も不在で、ダービーで上がり3ハロン3位以内の脚を使った馬もこの中にはいなかった。ヴァルコスがダービーのような積極的な競馬をできるなら楽しみだ。

前走ダービー組以外では前走ラジオNIKKEI賞を逃げ切ったバビットや、青葉賞3着のフィリオアレグロあたりが注目されるだろうか。いずれにしてもセントライト記念当日の人気に注目したい。前述したダービー組の3頭は上位人気に支持される可能性が高そうなので、別路線組が割って入るのは容易ではないはずだ。

文:小田原智大(おだわら ともひろ)
1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。

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