セレッソ大阪【J1リーグ第9節 C大阪 vs FC東京】ゴールまであと一歩。悔しいドローも、最後はキム ジンヒョンがチームを救う
立ち上がり、FC東京の攻勢をしのいだセレッソは、しっかりとボールを握りつつ、長いボールも効果的に使って、左右を大きく揺さぶると、11分に決定機。藤田直之のロングパスを左サイドで収めた清武弘嗣が、逆サイドへ大きくクロス。走り込んできた坂元達裕がフリーで合わせたが、左足でのシュートは惜しくもGKに当ててしまう。
ゲームをコントロールし、リスク管理も徹底していたセレッソは、FC東京のカウンターも最小限に抑える。前半で唯一、危ない場面を作られた44分、永井謙佑とレアンドロのワンツーから、最後は安部柊斗にシュートを打たれたシーンでは、松田陸がブロック。前半は0-0で終了した。
後半、パスのテンポを上げたセレッソがさらに攻め込むと、48分、左から崩して坂元がシュート。53分には、清武がコントロールショットでゴールを狙う。76分には、坂元が起点となり、右サイドを完璧に崩した松田がクロス。クリアを拾った丸橋祐介がミドルシュート。波状攻撃を仕掛けたが、FC東京のブロックを破れない。86分には、今季初出場となる高木俊幸がピッチに入り、スタンドから大きな拍手が送られる。すると、88分、同じく後半途中から入った都倉賢と高木が2人でチャンスを作るも、シュートまでは持ち込めない。
試合を優勢に進めたセレッソとしては勝点3が欲しい一戦ではあったが、最後は守護神に救われる形で何とか勝点1は獲得。公式戦3連勝こそ逃したが、これでリーグ戦は5戦負けなしとなった。成熟してきた組織力を武器に、ここから中2日でのカップ戦、リーグ戦のアウェイ2連戦に挑む。
(文=小田尚史)
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