ブンデスリーガ第30節の注目カード:フランクフルト対マインツ 両チームの勢いの差は明白。長谷部の新記録樹立にも期待
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6月6日に行われるブンデスリーガ第30節で、長谷部誠と鎌田大地が所属するアイントラハト・フランクフルトはホームでマインツと対戦する。この一戦の見どころと予想ラインナップをまとめた。
フランクフルトはリーグ戦の連敗を5で止めたあと、直近3試合で2勝1分け。7ポイントを追加して順位を11位に上げ、昇降格プレーオフに回る16位との勝ち点差を8に広げた。リーグ中断までアウェーでわずか2勝しかできなかったことを考えれば、リーグ再開後にヴォルフスブルク戦、ブレーメン戦とアウェーで連勝を飾ってホームに戻ってこられた意味は大きい。
アディ・ヒュッター監督は5連敗のあと、システムを3バックに戻してチームを立て直した。それ以降の3試合は最終ラインに入った長谷部が冷静なプレーでチームに落ち着きをもたらし、攻撃陣もFWアンドレ・シルバが3試合で3ゴール、セカンドトップ気味にプレーする鎌田が2ゴールと波に乗った。ブレーメン戦でシルバの先制点をアシストしたフィリップ・コスティッチ、セットプレーから2ゴールを決めたシュテファン・イルザンカーなど、各選手がきっちりと自分の役割を果たしていることも、チーム状態の良さを表していると言えるだろう。
調子を上げてきたホームチームと対照的に、マインツはリーグ再開から4試合未勝利と足踏みが続く。リーグ中断前と合わせると5試合勝利がなく、クラブワーストタイ記録まであと1試合に迫った。第29節終了時点の成績は勝ち点28で、昇降格プレーオフに回る16位と1ポイント差の15位。これは2017/18シーズンの勝ち点27に次いで悪い数字だ。2017/18シーズンも順位は15位だったが、ラスト5試合で3勝を挙げて降格を免れた。11シーズン連続で1部に残り続けてきた記録を途絶えさせないためには、2年前の再現が必要になる。
復調のカギを握るのはチーム得点王のロビン・クアイソンだろう。今シーズンは第16節のブレーメン戦、第21節のヘルタ・ベルリン戦と2度のハットトリックを記録。リーグ4位タイの12ゴールを積み上げ、マインツをけん引してきた。そしてもう一人、U-21フランス代表に名を連ねるFWジャン・フィリップ・マテタにも期待が掛かる。昨シーズンは加入1年目ながら14ゴールを決めて注目を集めたものの、今シーズンはひざの負傷で出遅れ、ここまで13試合で2ゴール。今年1月のフライブルク戦を最後に9試合ノーゴールが続いている。1トップのマテタが存在感を示すことで、サイドから中央に入るクアイソンのスピードと突破力をより生かすことができるはずだ。
両チームのブンデスリーガにおける直接対決のデータは、全23試合でマインツが8勝、フランクフルトが6勝、引き分けが9と互角の勝負。直近ではマインツが2連勝中で、今シーズン第13節の対戦では2ー1の逆転勝利を収めている。このときは今シーズン途中からマインツを率いるアヒム・バイヤーロルツァー監督が初のホームゲームを勝利で飾った格好だが、それ以降は16試合で3勝4分け9敗と低空飛行が続く。一方、上り調子のフランクフルトは今シーズンの残り5試合で8位以上のクラブとの対戦カードがなく、最終順位をどこまで上げられるかも楽しみになってきた。この勢いの差を考えれば、今回はフランクフルト優勢の試合展開になりそうだ。また、前節でアジア人選手最多タイとなるとしてブンデスリーガ308試合出場を達成した長谷部は、この試合に出場すれば記録更新となる。
予想ラインナップ
アイントラハト・フランクフルト(3ー4ー1ー2)
トラップ;アブラハム、長谷部、ヒンターエッガー;チャンドラー、イルザンカー、ローデ、コスティッチ;鎌田;ドスト、シルバ
マインツ(4ー2ー3ー1)
ミュラー;ブロジンスキ、ブルマ、ニアカテ、マルティン;バレイロ、クンデ;アウォニイ、ボエチウス、クアイソン;マテタ
フランクフルトはリーグ戦の連敗を5で止めたあと、直近3試合で2勝1分け。7ポイントを追加して順位を11位に上げ、昇降格プレーオフに回る16位との勝ち点差を8に広げた。リーグ中断までアウェーでわずか2勝しかできなかったことを考えれば、リーグ再開後にヴォルフスブルク戦、ブレーメン戦とアウェーで連勝を飾ってホームに戻ってこられた意味は大きい。
アディ・ヒュッター監督は5連敗のあと、システムを3バックに戻してチームを立て直した。それ以降の3試合は最終ラインに入った長谷部が冷静なプレーでチームに落ち着きをもたらし、攻撃陣もFWアンドレ・シルバが3試合で3ゴール、セカンドトップ気味にプレーする鎌田が2ゴールと波に乗った。ブレーメン戦でシルバの先制点をアシストしたフィリップ・コスティッチ、セットプレーから2ゴールを決めたシュテファン・イルザンカーなど、各選手がきっちりと自分の役割を果たしていることも、チーム状態の良さを表していると言えるだろう。
調子を上げてきたホームチームと対照的に、マインツはリーグ再開から4試合未勝利と足踏みが続く。リーグ中断前と合わせると5試合勝利がなく、クラブワーストタイ記録まであと1試合に迫った。第29節終了時点の成績は勝ち点28で、昇降格プレーオフに回る16位と1ポイント差の15位。これは2017/18シーズンの勝ち点27に次いで悪い数字だ。2017/18シーズンも順位は15位だったが、ラスト5試合で3勝を挙げて降格を免れた。11シーズン連続で1部に残り続けてきた記録を途絶えさせないためには、2年前の再現が必要になる。
復調のカギを握るのはチーム得点王のロビン・クアイソンだろう。今シーズンは第16節のブレーメン戦、第21節のヘルタ・ベルリン戦と2度のハットトリックを記録。リーグ4位タイの12ゴールを積み上げ、マインツをけん引してきた。そしてもう一人、U-21フランス代表に名を連ねるFWジャン・フィリップ・マテタにも期待が掛かる。昨シーズンは加入1年目ながら14ゴールを決めて注目を集めたものの、今シーズンはひざの負傷で出遅れ、ここまで13試合で2ゴール。今年1月のフライブルク戦を最後に9試合ノーゴールが続いている。1トップのマテタが存在感を示すことで、サイドから中央に入るクアイソンのスピードと突破力をより生かすことができるはずだ。
両チームのブンデスリーガにおける直接対決のデータは、全23試合でマインツが8勝、フランクフルトが6勝、引き分けが9と互角の勝負。直近ではマインツが2連勝中で、今シーズン第13節の対戦では2ー1の逆転勝利を収めている。このときは今シーズン途中からマインツを率いるアヒム・バイヤーロルツァー監督が初のホームゲームを勝利で飾った格好だが、それ以降は16試合で3勝4分け9敗と低空飛行が続く。一方、上り調子のフランクフルトは今シーズンの残り5試合で8位以上のクラブとの対戦カードがなく、最終順位をどこまで上げられるかも楽しみになってきた。この勢いの差を考えれば、今回はフランクフルト優勢の試合展開になりそうだ。また、前節でアジア人選手最多タイとなるとしてブンデスリーガ308試合出場を達成した長谷部は、この試合に出場すれば記録更新となる。
予想ラインナップ
アイントラハト・フランクフルト(3ー4ー1ー2)
トラップ;アブラハム、長谷部、ヒンターエッガー;チャンドラー、イルザンカー、ローデ、コスティッチ;鎌田;ドスト、シルバ
マインツ(4ー2ー3ー1)
ミュラー;ブロジンスキ、ブルマ、ニアカテ、マルティン;バレイロ、クンデ;アウォニイ、ボエチウス、クアイソン;マテタ
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