霜田正浩監督が山口県内の高校サッカー部とオンラインミーティング!

レノファ山口FC
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【レノファ山口】

高校サッカー部が抱える課題や悩みを解決!

 現在、新型コロナウイルスの影響により、Jリーグ全試合中断しています。再開時期は、未だ定まっていない中、レノファ山口FCは緊急事態宣言が解除されたことを受け、トップチームの活動をグループに分けて、5月18日より再開しています。

 しかし、全国高等学校体育連盟より夏の全国高校総合体育大会(インターハイ)の中止、そして、8月に開催予定だった全国高校野球選手権大会と、出場権を懸けた地方大会の中止も決定。夏のインターハイ出場に向けて日々積み重ねてきた努力と出場に掛けてきた暑い思いを持った高校生にとっては、非常に残念な結果となってしまいました。

 そこで、一般社団法人山口県サッカー協会とレノファ山口FCが協力し、山口県内の高校生・指導者を対象に、モチベーションの維持、心身のケアを目的に、各学校が抱える課題や悩みについてのミーティングを企画。


 5月20日にオンラインミーティングツール「zoom」を活用し、山口県立西京高等学校サッカー部から約10名の部員、指導者とレノファ山口FCトップチーム監督である霜田正浩監督とのミーティングが開催されました。
 ご参加頂きました山口県立西京高等学校サッカー部は、過去に全国高校総体5回と全国高校選手権大会3回の出場経験のある部員96名の強豪校です。
 各学校は聞きたいテーマを事前にチームに提出し、それを受け霜田監督が資料や映像を作成し、ミーティングに臨みました。

 「山口から全国へ、そして世界へ」をテーマに、高校生に向けて普段から選手やスタッフに話しているサッカーに関わる戦術、技術、メンタルなどを伝えました。

ご参加頂きました西京高校サッカー部の皆さんと霜田監督 【レノファ山口】

サッカーに不可能はない

 選手個人がどのようにしたら技術が上手くなるのか、試合時の判断力や集中力、勉強することも考える手段と、頭を使って日々考えることの重要性をアドバイス。
 
 そして、人口約36万人のアイスランドが強豪と戦い、欧州選手権やワールドカップに出場した事例を挙げ、勝利のためにチームが成長するにも自分たちが準備すること、共通意識・想いといった団結力の必要性を踏まえて、霜田監督がサッカーをしてきた中で、「サッカーに不可能はない」と伝えました。

 また、「ただ単に待っているだけでは、何も始まらない。まずは、自分でやらなければならないことがたくさんある。思い通りにならない場合もある。」とサッカーも人生も選択が重要であることを伝え、
 最後に、「チーム全員が団結していくこと、約束と使命感でチームを一つにし、お世話になっている方に感謝、みんなの為に戦う、勝利したら何人が喜んでくれるか、チームで戦うマインドを持って日々の練習に励んでほしい。」とエールを送りました。

 終了後に参加した高校生は、「インターハイがなくなり目標を失いかけたが、サッカーには不可能はないという、霜田監督からの言葉を受け、冬の選手権全国優勝に向けて、不可能から可能にするために希望を持って日々頑張っていきたい。」
 指導者からは、「部員たちへ用意しているミーティング内容に大きく重なるところがあった。霜田監督の言葉にグッと引き込まれ、サッカーコーチとしても勉強になった。」と参加した学校にとってとても貴重な体験となったようです。

資料を使いながら、西京高校サッカー部員に「サッカーに不可能はない」とアドバイスをする霜田監督 【レノファ山口】

 


 第2回は、5月23日に山口県立宇部高等学校サッカー部から43名の部員と指導者が参加し、講師は前回と引き続き霜田監督を迎えられ、「人生に必要なことはサッカーから学べる」をテーマにミーティングが開催されました。
 ご参加頂きました山口県立宇部高等学校サッカー部は、過去に全国高校総体2回と全国高校選手権1回の出場経験があり、令和元年に100周年を迎えられた学校です。

 霜田監督から冒頭に、「この期間または時間の中で、ピンチをチャンスに変えられるポジティブな発想が絶対に必要だと考えている。この期間を利用して、自分自身の引き出しをたくさん増やし、ブラッシュアップ出来る時間にあてた。チームの練習再開に備え毎日選手にメッセージを送り、自分の考えていることを伝え、体は動かせない状態だが頭をフル回転させてきた。活動再開した際は、自身を持って練習に取り組みたい。」と活動中止中に行っていたことを話してくれました。

ご参加頂きました宇部高校サッカー部の皆さんと霜田監督 【レノファ山口】

勉強することでサッカーの上達に繋がる

 考える力がないと理解ができない、判断する力がないと次の行動へ移せないといった戦術理解、相手の隙を突く、相手に隙を絶対に見せない集中力、ピッチ内は選手しか入れないため自分たちで判断しなければならないことや工夫する力、困難に挑戦する力といった自己解決の能力は、全て勉強するこにより養うことが出来るとアドバイス。

 普段の生活の中で、机に上に向かって勉強している時間、また様々な科目を勉強している中、考える力や判断力、集中力が身に付く。難しい問題が解けない場合は、参考書を見たり、先生に聞いたり、自分で判断して自分で解決していく。テストの成績を上げるのは、自分自身の力でしかない。全て学校や自宅で勉強していることは、全てサッカーの練習に繋がっている。「サッカーは頭で戦うスポーツである」と考える力の必要性を伝えました。

 また、「KeepWalking(歩き続けられるかどうか、走る必要はないが立ち止まってはいけない)」を意識し、立ち止まらずに下を見ず、どうすればよくなるのか考え、実行することが成長への近道となることや過程をこだわることで大きな結果を得られるといったサッカーの試合や練習の中でも人生の共通点はあることを教えてくれました。

 そして、ハードワークやコミュニケーション、チームマインドなどサッカーをして学んだこと、悔しさや楽しい思い出、サッカーをしてよかったと思える人生を歩んでいくことなど社会で活きるサッカーに必要なことを伝えました。

「勉強することでサッカーの上達に繋がる」と宇部高校サッカー部員へアドバイスをする霜田監督 【レノファ山口】

 最後に、霜田監督から参加した生徒へ「今後残りの高校生活を充実した生活として送り、大学あるいは社会に向けて成長してほしい」とメッセージを送りました。

 参加した高校生に感想を聞くと、「サッカーをすることと勉強をすることに共通点が存在し、自らの主体的な行動がこれからの未来を作っていく鍵となると感じた。心に響いた言葉は、霜田監督からの立ち止まってはいけない。何が起きても臨機応変な対応できるように万全な準備することは可能。これからサッカーも勉強も自ら望んだ結果が出せるように、今を大切にしていきたいと思う。」
 指導者からは、「生徒も我々指導者も大きな刺激と勇気をいただき、これから頑張っていこうというパワーの源みたいなものをもらったような気がした。」と貴重な時間を過ごすことができたそうです。

 レノファ山口FCは、このような時期だからこそ、山口県のためにできることを考え、継続して活動をしていきます。
 今後も、県内の高校サッカー部それぞれが抱える課題や悩みについてのミーティング開催を開催していく予定です。
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著者プロフィール

レノファ山口FCは、山口県民が 「夢・感動・元気」 を共有できるクラブ、 山口県の選手を中心とし、山口県民に広く愛されるクラブを理念として2006年に誕生しました。 レノファ山口FCの名称は、「renovation(維新)」の頭文字レノと「fight(戦う)」や「fine(元気)」のファを合わせて「RENOFA YAMAGUCHI FC(レノファ山口FC)」となりました。 歴史に名を残した山口県の先人たちのように、日本のサッカー界にもその名を刻んでほしいと願い命名されました。

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