第1回:ウィザーズの舞台裏に迫る! 八村塁グッズはどのようにして生まれるのか?
【ワシントン・ウィザーズ】
初回のゲストにはチームグッズの商品開発を手掛けるリテール部門のディレクター、ジャマール・ジョーンズを迎え、どのような流れで八村塁選手のグッズが生まれるのかなど、ウィザーズのグッズ戦略について語っていただきました。
「八村グッズの売り上げはみんなの予想をはるかに超えるもの」
––– まずはジョーンズさんのキャリアについて教えてください。
私はこれまでリテール業界で10年間働いてきました。Modell’s Sporting Goods(モデール・スポーティング・グッズ)でキャリアをスタートし、その後はUSAラクロスでグッズを担当、そして今のモニュメンタル・スポーツ&エンターテイメント(以下、モニュメンタル)に移りました。ずっとバスケットボール、そしてNBAファンだったのでいつかはNBAのチームで働きたいと思っていました。
––– 年間のスケジュールはどうなっているのでしょうか? アイデアはいつ生まれ、商品化されるのかなど、教えてください。
リテールは年中稼働していて、キャピタル・ワン・アリーナ内にあるチームストアも月曜日から土曜日は年中営業しています。また、モニュメンタルに属するチームのいずれかは試合がありますし、常にシーズン中のチームがいたり、ポストシーズンに進出していたり、翌シーズンに向けた準備もあるので、何かしら取り組んでいる状態です。
新しい商品に関しても年中企画されています。商品によっては形になるまで時間がかかる物もあります。新たなアイデアを商品化していくためには、物によっては何カ月も前から発注しなければなりません。
––– 商品開発には何人ほど関わっているのでしょうか?
だいたい4人から6人ですね。製作会社の担当者やウィザーズのマーケティング部署の担当者、ファナティックスなどのオペレーター兼バイヤーです。
––– アイデアから実際に商品化されるものは何%ぐらいですか?
製作会社にもよりますし、アパレルなのかヘッドギアなのか、アクセサリーや他にもいろいろとあるので、どういった種類のグッズかにもよります。認可を受けた製作会社が私たちにカタログを提供してくれるので、その中から好みのスタイルや商品を選択します。どちらかといえば商品そのものを生み出すというわけではなく、どのようにロゴが使用されるのか、そしてグラフィックが活用されるのかに重きを置いています。だいたい30%から40%が商品化されると言っていいでしょう。もしかしたらそれ以下かもしれません。
––– ウィザーズが八村選手をドラフトで指名した後、グッズ販売において大きなチャンスになると感じられたのはどのタイミングでしたか?
ドラフトの翌日に彼がワシントンD.C.に到着した時にかなりの可能性があるのではないかと思いました。多くのメディアから注目を浴びており、日本のファンのみなさんにとって彼がドラフト指名を受けたことがどれほど大事なことだったのかを感じました。夏の間に八村選手のグッズを入荷したのですが、すぐさま売り切れてしまいました。その時に改めて可能性の大きさを感じましたが、それでもみんなの予想をはるかに超えるものになっていると思います。
––– 新たな商品のアイデアはどこから生まれるのですか?
リテールのパートナーであるファナティックス社やウィザーズのマーケティング部署の担当者とチームのブランディングに沿った新しいアイデアを常に考えています。さらにはソーシャルメディアを通して世の中のトレンドや決定的な瞬間を追いかけたり、ファンのアイデアなどを随時探したりしています。時には他チームからヒントを得ることもあります。
––– グッズ販売における成功とは、どのように定義するのでしょうか?
売り上げがモノを言うのは間違いありませんが、リテールにおいての成功はグッズを通してどのようなストーリーを伝えることができるか、さらに、記録や記念になることがあればそれを一緒に祝うという意味合いも持ち合わせています。
––– 世の中のデジタル化が加速する中、オンライン(ネットショップ)とオフライン(実店舗)のバランスを取る難しさはどこにありますか?
私たちの業界の素晴らしいところはシーズン中に40回ほど1万8,000人のファンが会場に足を運んでくれる機会があることです。そのため、ターゲットとする客層にリーチすることは問題ではありません。それに加えて、常に開店しているオンラインストアは非常に重要であり、試合に足を運ぶことのできないファンへのリーチも可能にしてくれます。
––– 日本ではユニフォームをスタジアムやアリーナ以外の日常生活で着用する文化はまだありません。この文化がアメリカで確立している理由、そして日本がそこに近づいていくためにはどんな発想が必要でしょうか?
最近では多くのチームが「ライフスタイル」商品を提供するようになりました。アリーナだけではなく、日常でも着用できるチームのブランド付きアパレルです。比較的にまだ新しいトレンドではありますが、他の国にも広がっていくのではないかと考えています。ファンの方は応援するチームに対して強い精神的なつながりを持っており、アリーナやスタジアムにいなくてもその思いをどう表現しようかと考えています。
––– 最後に、日本のファンの皆さまに一言、メッセージをお願いします。
モニュメンタルのチームストアのツイッターアカウント(@TeamShopatCOA)をぜひフォローしてください。最新の商品情報やディスカウント情報などを随時、投稿しています。
私はこれまでリテール業界で10年間働いてきました。Modell’s Sporting Goods(モデール・スポーティング・グッズ)でキャリアをスタートし、その後はUSAラクロスでグッズを担当、そして今のモニュメンタル・スポーツ&エンターテイメント(以下、モニュメンタル)に移りました。ずっとバスケットボール、そしてNBAファンだったのでいつかはNBAのチームで働きたいと思っていました。
––– 年間のスケジュールはどうなっているのでしょうか? アイデアはいつ生まれ、商品化されるのかなど、教えてください。
リテールは年中稼働していて、キャピタル・ワン・アリーナ内にあるチームストアも月曜日から土曜日は年中営業しています。また、モニュメンタルに属するチームのいずれかは試合がありますし、常にシーズン中のチームがいたり、ポストシーズンに進出していたり、翌シーズンに向けた準備もあるので、何かしら取り組んでいる状態です。
新しい商品に関しても年中企画されています。商品によっては形になるまで時間がかかる物もあります。新たなアイデアを商品化していくためには、物によっては何カ月も前から発注しなければなりません。
––– 商品開発には何人ほど関わっているのでしょうか?
だいたい4人から6人ですね。製作会社の担当者やウィザーズのマーケティング部署の担当者、ファナティックスなどのオペレーター兼バイヤーです。
––– アイデアから実際に商品化されるものは何%ぐらいですか?
製作会社にもよりますし、アパレルなのかヘッドギアなのか、アクセサリーや他にもいろいろとあるので、どういった種類のグッズかにもよります。認可を受けた製作会社が私たちにカタログを提供してくれるので、その中から好みのスタイルや商品を選択します。どちらかといえば商品そのものを生み出すというわけではなく、どのようにロゴが使用されるのか、そしてグラフィックが活用されるのかに重きを置いています。だいたい30%から40%が商品化されると言っていいでしょう。もしかしたらそれ以下かもしれません。
––– ウィザーズが八村選手をドラフトで指名した後、グッズ販売において大きなチャンスになると感じられたのはどのタイミングでしたか?
ドラフトの翌日に彼がワシントンD.C.に到着した時にかなりの可能性があるのではないかと思いました。多くのメディアから注目を浴びており、日本のファンのみなさんにとって彼がドラフト指名を受けたことがどれほど大事なことだったのかを感じました。夏の間に八村選手のグッズを入荷したのですが、すぐさま売り切れてしまいました。その時に改めて可能性の大きさを感じましたが、それでもみんなの予想をはるかに超えるものになっていると思います。
––– 新たな商品のアイデアはどこから生まれるのですか?
リテールのパートナーであるファナティックス社やウィザーズのマーケティング部署の担当者とチームのブランディングに沿った新しいアイデアを常に考えています。さらにはソーシャルメディアを通して世の中のトレンドや決定的な瞬間を追いかけたり、ファンのアイデアなどを随時探したりしています。時には他チームからヒントを得ることもあります。
––– グッズ販売における成功とは、どのように定義するのでしょうか?
売り上げがモノを言うのは間違いありませんが、リテールにおいての成功はグッズを通してどのようなストーリーを伝えることができるか、さらに、記録や記念になることがあればそれを一緒に祝うという意味合いも持ち合わせています。
––– 世の中のデジタル化が加速する中、オンライン(ネットショップ)とオフライン(実店舗)のバランスを取る難しさはどこにありますか?
私たちの業界の素晴らしいところはシーズン中に40回ほど1万8,000人のファンが会場に足を運んでくれる機会があることです。そのため、ターゲットとする客層にリーチすることは問題ではありません。それに加えて、常に開店しているオンラインストアは非常に重要であり、試合に足を運ぶことのできないファンへのリーチも可能にしてくれます。
––– 日本ではユニフォームをスタジアムやアリーナ以外の日常生活で着用する文化はまだありません。この文化がアメリカで確立している理由、そして日本がそこに近づいていくためにはどんな発想が必要でしょうか?
最近では多くのチームが「ライフスタイル」商品を提供するようになりました。アリーナだけではなく、日常でも着用できるチームのブランド付きアパレルです。比較的にまだ新しいトレンドではありますが、他の国にも広がっていくのではないかと考えています。ファンの方は応援するチームに対して強い精神的なつながりを持っており、アリーナやスタジアムにいなくてもその思いをどう表現しようかと考えています。
––– 最後に、日本のファンの皆さまに一言、メッセージをお願いします。
モニュメンタルのチームストアのツイッターアカウント(@TeamShopatCOA)をぜひフォローしてください。最新の商品情報やディスカウント情報などを随時、投稿しています。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ