ブンデス注目選手クローズアップ:ボウト・ベグホルスト

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【(C) DFL / Getty Images / Boris Streubel】

大型ストライカーの系譜を受け継ぐヴォルフスブルクのエース

2000年代半ばに活躍したディエゴ・クリモヴィッツ、2008/09シーズンにクラブ史上初のマイスターシャーレをもたらしたグラフィッチとエディン・ジェコ、2011/12シーズンに12ゴールを記録したマリオ・マンジュキッチ、2014/15シーズンの2位躍進に貢献したバス・ドスト、そして2016/17シーズンに16ゴールを挙げたマリオ・ゴメス……。ブンデスリーガ通には改めて説明するまでもないだろう。いずれもヴォルフスブルクで輝いたストライカーだ。

彼らは190センチ前後の長身で、全員が強さと高さを兼備したストライカーだった。そして彼らの系譜を受け継ぐ存在がボウト・ベグホルストだ。第22節のホッフェンハイム戦で自身8試合ぶりの一発を決めると、ハットトリックを達成してアウェー戦勝利(3-2)の立役者となった。

ベグホルストはチームの主軸であるGKクーン・カステールスやDFロビン・クノッヘと同じ1992年生まれの27歳。2013/14シーズンにオランダ2部のエメンで頭角を現すと、その後はヘラクレス→AZと順調にキャリアアップし、2018年夏に満を持して国外チャレンジに打って出た。

エールディヴィジ通算51ゴールの実績は伊達ではなく、1年目からヴォルフスブルクのエースとして活躍(17ゴール)。持ち前の得点力だけでなく、闘志溢れるプレーや前線での献身的な守備で、あっという間にファンのアイドルとなった。今シーズンは第22節までゴールから見放される時期が続いたが、それでもすでに10ゴールをマーク。チーム総得点「28」の3分の1以上を一人で叩き出している。

ベグホルストの得点数を最も注視しているのは、ヴォルフスブルクのマネージャーを務めるイェルク・シュマトケかもしれない。彼は昨年12月に『Sky』でこんな話をしていた。「ボウトのゴールが一定数に達したら、私はタバコを止めるんだ」

“一定数”については公になっていないが、ベグホルストはヴォルフスブルクの番記者に対して「彼は素晴らしい人さ。タバコを止めて、ずっと健康でいてもらわなきゃね」と、この“賭け”に乗り気の様子。チームの勝利のため、そしてシュマトケに禁煙を促すため、197センチの大型ストライカーは今後も貪欲にゴールを狙いにいく。

文=遠藤孝輔
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