【サーフィン】オリンピック出場選考や釣ヶ崎海岸利用規制について説明会開催

チーム・協会

【THE SURF NEWS】

2月20日、パシフィコ横浜で開催されていた「インタースタイル」にて、日本サーフィン連盟(NSA)・日本プロサーフィン連盟(JPSA)・World Surf League Japan(WSLJ)3団体合同で説明会が開催され、今年度の活動計画や東京五輪の代表選考方法などが改めて説明された。

2020年東京オリンピック出場選手決定までのプロセス

1)3月26日〜27日強化合宿でJAPAN OPEN 出場選手決定[場所:鴨川予定]
例年通り、前年の各リーグでの成績をもとに選出された強化指定選手に、ジュニア強化指定選手を加えた約80名を対象に千葉・鴨川で強化合宿が開催される。

この合宿参加者の中から選出された男女各16名と、世界ランキング上位各8名(シード選手)がジャパンオープンに出場する。

強化合宿の日程が一部海外QS被るためシード枠が用意されたが、シード選手であってもQSに参加しない場合には強化合宿に参加する必要がある。

2)4月19日〜22日 第2回ジャパンオープンオブサーフィンで世界選手権の最後の男女1枠決定[場所:一宮海岸]

強化合宿で選出された男女16名の選手と、世界ランキング男女各上位8名の合計24名ずつが出場。

男女優勝者がISAワールドサーフィンゲームスに日本代表として出場する残りの各1名の枠を獲得する。

3)5月9日〜17日 2020 ISAワールドサーフィンゲームスで最終的なオリンピック日本代表決定[場所:エルサルバドル]

既に出場決定している、五十嵐カノア・村上舜・都筑有夢路・松田詩野の4名と、ジャパンオープンの優勝者男女各1名の計6名が、日本代表“波乗りジャパン”として出場する。

この大会の男子上位5名、女子上位7名が、2020年東京オリンピックの出場権の最後の枠を獲得する。

五十嵐カノアは、五輪選考イベントの中で最も優先度の高い2019年CT枠から出場権を獲得しているため、ワールドサーフィンゲームスの結果に左右されることはないが、村上舜と松田詩野はこの結果により出場権返上となる可能性が残っている。

(2019年大会は、2020年大会より五輪選考イベントの優先度が低く、1カ国最大男女各2名という上限があるため。仮に日本人の男子選手が上位5位以内に1名でも入った場合、村上舜は返上。女子選手は上位7位以内に2名が入った場合は、松田詩野の出場権は返上となる。 )

7月26日〜8月2日 2020年東京オリンピック[場所:釣ヶ崎海岸]

2020年ISAワールドサーフィンゲームスの結果をもって最終決定する最大男女2名が出場。

ジュニア・ガールズ強化指定選手

昨年12月に発表されていた強化指定選手に加え、ジュニア・ガールズの強化指定選手も発表された。2024年パリ五輪を見据え、ジュニアは18名、ガールズは8名と例年より増枠された。

ジャパンオープンスケジュール

4月19日〜22日に開催される『第2回ジャパンオープンオブサーフィン』の大会スケジュールも発表された。

■大会スケジュール
19日10:00〜
エントリー確認、記者会見、開会式、競技(女子1回戦)、イベント(フェス)
20日8:00〜
女子〜3回戦
21日8:00〜
男子1回戦〜
22日8:00〜
男子女子 〜ファイナル、閉会式

釣ヶ崎海岸広場等の利用規制について

オリンピック開催に向けた会場整備に伴う釣ヶ崎海岸(通称:志田下)周辺の利用規制についても説明された。

基本的には4/1から10/31まで駐車場は使えなくなるものの、砂浜を歩いてサーフィンは可能だが、五輪直前期の7/1〜8/3はサーフィンも不可となる。

■利用が出来なくなる期間(予定)
1)釣ヶ崎海岸広場(トイレ・シャワーを含む)
4月1日〜8月31日、9月15日〜10月31日

2)南側保安林
1月6日〜10月31日

3)北側保安林
4月1日〜10月31日

4)砂浜
7月1日〜8月3日

一宮町HP:https://www.town.ichinomiya.chiba.jp/kankou/411/13/10.html

五輪のサーフィンフェスティバル、チケットについて

五輪のサーフィン競技実施期間に開催される「サーフィンフェスティバル」の構想も発表された。砂浜にテントを設置するほか、フェスゾーンでお土産やグッズも購入できるマーケットや、サーフィン体験スクール、ビーチヨガも企画中という。

また観戦チケットの売れ行きについても公表され、昨年5月の第一次抽選販売でサーフィンは人気で、10月の第二次販売では予定分が完売した。組織委員会には「サーフィンのチケットが大変手に入りにくい」という声も届いているそうだが、春期販売分はまだ残っているという。

2019年9月の世界選手権と併催されたフェスにも暑さ対策としてテントが設置された 【Photo: THE SURF NEWS】

WSL Japan国内イベント実施予定

五輪会場整備に伴う規制のため、例年5月に志田下で行っているQSの開催が難しいため、静岡県浜松市にて男女QS3000の実施を計画中。

また、例年7月に行っている「湘南オープン」も、五輪のセーリング開催地の関係で利用制限が出るため、9月のシルバーウィーク前後での実施となる見込みだ。

さらに、10月から11月にかけて宮崎県でQS3000から10000の大会実施も計画中だといい、WSLJツアーエグゼクティブの近江俊哉氏は「五輪以降も日本におけるサーフィンを盛り上げるためにぜひ注目して欲しい」とコメントした。

そのほか、JPSAは今年ショート6戦、ロング6戦を実施することを説明。NSAも各種大会の実施予定について説明した。
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