開幕戦の結果が最終順位にどれほどの影響を及ぼすのかを調査した。“34分の1以上”の価値があるのは本当か?

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いよいよ今夜から、2020シーズンのJ1リーグが幕を開ける。

シーズン最初の一戦であり、準備してきたことの正しさを証明するためにも結果が求められるこの一戦。スタートダッシュを決めてシーズンに勢いをつなげるためにも、勝利が必要となる。

俗に開幕戦は34分の1以上の価値があると言われるが、実際に開幕戦の結果は、最終順位にどれほどの影響を及ぼすだろうか。J1が1シーズン制となった2005年以降の結果をもとに、開幕戦の重要性を探っていく。

まず、リーグ全体の最終順位の分布図を見ていくと、開幕戦で勝利したチームのほうが平均順位が高いことが分かった。単純に勝点3を得ているのだから順位が高くなるのは当然だが、平均順位は敗れたチームと比較すると3位近く高くなっている。

過去15年の優勝チームも開幕戦では10勝1分4敗と高い勝利率を示している。2位のチームも8勝を挙げており、開幕戦に勝ったチームの25%は3位以内となっている。したがって上位争いを演じるためには開幕戦で結果を出すことが重要であることは確かだろう。

逆に下位に沈むチームは、開幕戦で敗戦を喫するケースが多い。最下位のチームは実に1勝3分11敗とシーズン最初の試合で結果を出せていない傾向が浮かび上がった。

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チームごとの開幕戦の結果を見ても、おおむね勝利した場合のほうが、最終順位が高くなっている。なかでも勝利と敗戦の平均順位の差が4位以上高いのは、浦和、柏、C大阪、大分の4チーム。横浜FMとG大阪も3位近く高くなっている。

チームごとの開幕戦の勝敗を見ていくと、9勝を挙げている川崎Fを筆頭に、柏、仙台、名古屋あたりが高い勝利率を示している。ともに得意とする仙台と名古屋の対戦が、今季の開幕戦の注目カードと言えそうだ。

データ提供:データスタジアム

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