渋野日向子 お楽しみは最終日へ

チーム・協会

【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

日本女子オープンゴルフ選手権 COCOPA RESORT CLUB 白山ヴィレッジゴルフコース QUEENコース(三重県)第3日

 後半に入ると、渋野日向子の逆襲が始まった。13番でインコース初のバーディーを決め、「難しいラインでしたけど、距離感はバッチリ。あのホールで気持ちを切り替えられた。結構なフックライン」と満足そうな表情を浮かべる。ここからが、まるで全英女子オープンをほうふつとさせるプレーが飛び出す。

 極め付きは18番。パー5の第2打。残り204ヤードを4UTで2オンに成功した。6メートルのイーグルパットは惜しくも、外したものの、楽々とバーディー奪取。「あれ(イーグルパット)を入れたら、カッコ良かったですよね。あすに残しておきます」と宣言した。残り10試合を切り、気になるのは賞金女王争いだろう。「この試合は賞金が高い。差を詰めていきたい」と優勝など、いくつもの目標がある。簡単には崩れない。13番から6ホールで、4バーディーを奪った。

 ただし、前半はストレスが充満するラウンド。「決めたいところで、入らない」と振り返る。1番でバーディー発進したが3、4、6番でボギーを叩く。さらに、8番で1メートルのバーディーチャンスを逸すると、「イライラがピーク。チャンスを外す。3パットはする。すごくイライラしていた」と、ストレートに表現。苦闘の1日だった。首位とは6打差でも、最終日は何かを期待せずにはいられない。「まぁ、上位が上位ですからね。うまくかみあえば、ハイスコアが出るコース」。呪文のようにつぶやいた。
(鈴木 孝之)
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