マリーンズ広報のよもやま話 第14話

千葉ロッテマリーンズ
チーム・協会

【千葉ロッテマリーンズ梶原 紀章広報メディア室長 撮影 加藤夏子】

 スポーツ新聞は必ず6紙、目を通すようにしている。今の時代はネットでも事足りると言われるとそうだが私が見たいのは千葉ロッテマリーンズの報道量が全体に占める割合であり、その他、11球団の報道との比較だ。試合に勝ってスポーツ紙で大きく報道されて初めてプロ野球の広報は勝利に喜べる。逆にせっかくいい勝ち方をしても報道量が少なければガッカリしてしまうし、せっかく頑張った選手たちに申し訳なく思う。

 だから勝っても報道が小さくなった時はどうすれば良かったかをもう一度、考える。ヒーローインタビューか、はてまたフォトセッションでの一工夫が足りなかったか、焦点の当て方を間違えていたか。色々と考え、さらに大きく報道された他球団の記事との比較をして考察を深める。

 大きく報じられた記事にはなにか一工夫があったりする。特に写真は大事だ。面白い写真をスポーツ紙のカメラマンが取れれば、大きく報じられる可能性は大いに上がる。だから意識するのはまずはいい写真を撮ってもらうことが出来ているかなのだ。

 プロ野球以外にも他のスポーツ、芸能面にも目を通す。これはネットだと興味がない記事はなかなか見ることが出来ない。新聞の良さは広く情報を見れるというところにもある。今、なにが話題となっているのか。ホットキーワードがなにかを見極め、時にはそれをその日に入れ込んだ情報発信を行う。

 12球団の広報はこのようにして毎日、せめぎ合っている。試合のない日もどうやって話題を作り大きく報道をしてもらうかというのが腕の見せ所だ。スポーツ紙はそういう意味では12球団広報の勝ち負けが如実に出る舞台でもある。今日も試合が行われる。明日の朝には広報としての勝ち負けがつく。

文・千葉ロッテマリーンズ広報メディア室 梶原 紀章(かじわら・のりあき)

 1976年8月18日生まれ、大阪府吹田市出身。東京都私立郁文館高校〜関西大学。99年に産経新聞社に入社後、サンケイスポーツ運動部に配属し、00年にオリックス担当、01年から04年まで阪神担当。05年に千葉ロッテマリーンズに入団し主に広報業務を担う。11年にはチケット営業を経験。現在は広報メディア室室長
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著者プロフィール

球団に関するニュース、球団広報によるコラム、オフィシャルライターによるチームのこぼれ話や球団情報をお届けします。お楽しみに!!

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