Day 1 〜プラスワン 澁澤莉絵留

チーム・協会

【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

 もしかしたら…。聞かぬは一生の恥という言葉が脳裏をよぎった。「渋沢栄一さんと、ご関係がありますか」と質問をすると、「はい」と即答されてビックリ。

 アマチュアながら今大会、主催者推薦選考会から出場資格を得た。出身は福岡県だが、ルーツは群馬県。それも2024年に刷新される、新1万円札の肖像デザイン、何かと話題の偉人、渋沢栄一の出身地、埼玉県深谷市とは、利根川を隔てた、旧尾島町だった。

 「渋沢栄一と、私の家系が関係があることを小さな頃から父から、聞いていました。中学校の社会の教科書で、名前が出ていたし、日本資本主義の父といわれている人ですから誇らしい」。資料館へも足を運び、いかにすごい人だったかを知ったという。

 お兄さんの影響で9歳からクラブを握った。今春、高校を卒業。11月の最終プロテストへチャレンジする。過去、LPGAツアーは4戦に出場。2018年の日本女子オープン45位タイが最高の成績だ。さて、興味を引くことがもうひとつ。名前の莉絵留(りえる)だ。声に出すと、韻が素晴らしい。

 命名は母、麻由美さん。「平静な心で過ごせるように、という願いを込めました。当初、理得の2文字で『りえる』をあてようとしたけど、画数がよくない。そこで莉絵留に」とのことだった。ちなみに、当の本人は、どう思っているのだろう。「文字は違っても、りえるという同じ名前は、小学校の時の塾など、何人かいました。得をしたことは、すぐに皆さんが、覚えてくださることです」。

 まさに、プロを目指すゴルファーにはうってつけだ。同時に、せっかくの好スタートである。チャンスを活かさない手はない。

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
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