Fortis MMAは毎週のようにケージに新星を送り込んでくる。そのメンバーの一人であるライアン・スパンは、今週末に組まれたブラジルの伝説的ファイター、アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラとの試合でチームメイトであるメイシー・チアソンの足跡を追おうとしている。チアソンと言えば、先週にオタワに登場し、第2ラウンドで一本勝ちを決めたファイターだ。

デイナ・ホワイトのチューズデーナイト・コンテンダーシリーズ（DWTNCS）のシーズン1でカール・ロバーソンに敗北したスパンはその後Legacy Fighting Allianceで3連勝を決め、シーズン2のDWTNCSに再び挑むと、26秒でサブミッション勝利を決めてUFCへの切符をつかんでいる。そこから3カ月後に正式なオクタゴンデビューを果たすと、苦戦しながらも白星を挙げて連勝記録を5に伸ばした。

“スーパーマン”ことスパンは今、リオへと向かい、UFCロースターの中でも最も愛される一人であるブラジルのベテランと相見えようとている。ケガの影響で近年の登場回数は限られていた42歳のノゲイラだが、前戦ではサム・アルビーをノックアウトしてまだやれることを証明した。

恵まれた体格、長いリーチ、多様なサブミッションを持ち味とするスパンには、ライトヘビー級で注目を集めるだけの材料がある。スパンにとって最も重要なカギは、自身の武器を信じ、使いこなすことだろう。今週末に実施されるUFC 237でスパンが自らを解き放つことができれば見事な勝利を挙げることも可能であり、今後も目を離せない選手として認識されていくはずだ。