前走の千葉日報杯(1000万下)は、去勢明け2戦目で鮮やかな差し切り勝ち。最後方から大外一気を決めて再昇級を果たした。これで1200Mは4勝目。3歳時にはファルコンS(G3)3着など重賞でも活躍しており、素質は高い。初勝利を挙げた福島コースで連勝を狙う。

前走・邁進特別は軽ハンデにも恵まれ、昇級戦をクビ差で制して2連勝。定量戦に替わるとはいえ、破竹の勢いは侮れない。ひと息入ったものの、得意とする福島1200M(2.2.0.1)での復帰戦。開幕週の馬場を味方につけて粘り込みを図りたい。

同条件で行われた過去4回、連対馬は3-6、6-3、7-2、3-1番人気で決まった。上位3番人気は1、1、3連対とまずまずの成績だが、6、7番人気からも2、1頭が連対している。

馬連配当は8450円、3960円、5550円、660円。昨年は人気馬同士の1、2着で3けた配当で収まったが、伏兵馬の食い込みを警戒したい。

一方、3着に1、1、14、4番人気が入線した3連単配当は、6万円台、4万円台、75万円台、8720円。こちらも昨年こそ4けた配当ですんなりと決まったものの、一昨年は2けた人気が3着に入って75万馬券が出る大荒れとなった。

連対馬8頭のクラス別はオープン特別組1頭、準オープン組7頭。準オープンからの臨戦馬が中心となっている。

また、路線別は水無月S組から唯一2頭が連対しているが、特に強調できる材料とはいえず、連対馬のそのときの着順も2〜14着なら前哨戦の成績も気にする必要はなさそうだ。

距離別は1000M、1200M、1400M、1600Mからそれぞれ2頭ずつが連対。マイル以下からの参戦馬が好走している。

年齢別は3〜7歳以上馬が0、3、4、1、0連対。連対率は0、33、17、7、0%。4〜6歳世代から連対馬が出ている。

所属別は関東馬34頭と関西馬26頭で争い、2対6。連対率は6、23%。関西馬が関東馬をリードしている。

牡馬は33頭出走して3連対(連対率9%)、牝馬が27頭で5連対(同19%)。夏に強いといわれる牝馬の季節が到来したか。


◎……タガノアザガルは昨年のファルコンSを勝ち、実績では一枚上の存在。ただ、その後連に絡めず不振だったが、前走阪神の内回り芝1200Mの水無月Sで3着と復調の兆しを見せた。引き続き降級の準オープンなら今度は差し切る。

○……ドラゴンストリートの全4勝は1600〜1800M戦。短距離実績は芝1400Mの2、3着と乏しいが、昨秋の清水S(1600M)では1分32秒1の好タイムで2着まで迫った。初の6ハロン戦でもスピードを生かし切れば押し切る能力を秘めている。

▲……ハッシュは500万下、1000万下の邁進特別と連勝し、目下、絶好調。特に前走は昇級戦、初の直線1000M競馬でスピード負けしなかった。福島は(2.2.0.1)と好相性で、連を外した5着はやや重と敗因はハッキリしている。2カ月ぶりでも初戦から首位争いになる。

△1……前走のメイショウハガクレは7番人気ながら大外から追い込んで1馬身半差の2着。全3勝を芝1200Mで挙げている快速馬で、この舞台にも勝ち星がある。7歳馬だが、一昨年このレースで3着しており、軽視できないスピードを備えている。

△2……前走のアルマエルナトは出遅れたものの、直線大外から一気に差し切り。たたき2戦目で一変して見せた。もともとはファルコンS3着、ニュージーランドT4着の実績馬で、初勝利がこの舞台。3カ月ぶりでも軽視できない。

△3……ユキノアイオロスは昨年、横山典騎手とのコンビでこのレースで小差の4着。今年8歳でデータからは狙いづらい面もあるが、前走の朱雀Sで0秒2差の4着に食い込んだ。コンビ復活で大駆けも十分考えておきたい。