前走・安芸Sは初の関西遠征で2着に健闘。ゴール前で一旦先頭に立って見せ場を作り、クラス3度目の連対を果たした。決め手に欠ける面はあるものの、勝ち鞍のある福島コースで待望のオープン入りを決める。

昨秋に1、2勝クラスを連勝。いずれも好位から危なげなく差し切り、地力強化を印象づけた。今回は休み明けで距離短縮もカギになるが、持ち味のスピードであっさりクリアしても驚けない。

気象庁は18日に、関東甲信・東海が梅雨明けと発表。中央競馬も今週から札幌が開幕し、本格的な夏競馬に突入する。土曜3場に重賞はなく、福島のメインはTUF杯(3勝クラス)。22年は芝1200Mで実施され、23年はダート1700M戦。同一条件で行われていないため、過去データによるレース分析は見送った。(たま)


◎......サザンエルフは昨年5月に2勝クラスを勝ち上がった後、3、4、2、6、2、4、2着。フェアウェルSで掲示板を外した以外は上位争いを繰り返している。前走はゴール前で勝ち馬の強襲にあったが、着差はわずかクビ。現級の上位常連が2カ月半ぶりを1度使われて2戦目。今度こそオープン入りを決めたい。

○......エスカルはデビューから2戦、福島ダート1150Mで3、2着に終わったが、3戦目に小倉ダート1000Mを逃げ切り勝ち。後続を7馬身ちぎって楽勝した。次の勝利までは6戦を要したが、目下1、2勝クラスを連勝中で、この舞台も【0.1.1.0】と好相性。3連勝のチャンスだ。

▲......ミラバーグマンは中央入り初戦で7着に敗れたが、2戦目の羅生門Sで0秒2差の4着。転入2戦目にして現級にメドを立て、2走前にこの舞台のやまびこSで後方から0秒2差の2着に追い込んだ。前走は末脚不発に終わったが、展開がはまれば大駆けが決まる。

△1......ルクルトは2走前のやまびこSで後方からメンバー最速の上がりを発揮して0秒2差の3着。前走は先行有利の流れで出番はなかったが、現級で通用する決め手を備えている。この舞台は2度目で、前回と同じ石橋脩騎手にスイッチ。流れひとつで首位争いに浮上する。

△2......ミレヴィーナスは昨夏に新潟で2着を3馬身ちぎって逃げ切り勝ち。その後、控える競馬に転換して14、4、4、13着。結果を出せなかったが、掲示板を確保した2戦は0秒3差、0秒2差と現級にメドは立てている。3勝中2勝を1200Mで挙げている短距離巧者。休養明けでも警戒が必要だ。

△3......ロードオブザチェコは昨年4月の袖ケ浦特別を5馬身差で逃げり切り勝ち。道中マイペースに落とせたとはいえ、後続に影をも踏ませぬ圧勝劇を演じた。発馬不安で成績は安定しないが、スタートを決めた前走・ブラッドストーンSで2着とクビ差の3着。単騎だと止まらないスピードを秘めている。