現級で4度連対している力量馬。前走の北九州短距離Sはスタートで出遅れたものの、すぐさま好位に取り付き、直線でもしっかり伸びてクビ差2着まで迫った。中山芝1200Mは今春に1000万クラスを快勝した舞台。叩き2戦目で今度こそ決めたいところ。

格上挑戦の前走・UHB賞(オープン)は軽ハンデだったとはいえ、0秒2差3着に好走。これで目下7戦連続で複勝圏キープと好調を維持している。中山は初めてだが、自己条件なら勝ち負けになる。

過去5回、レースは16、16、18、16、16頭立て(2014年は新潟競馬で定量戦)。毎年フルゲートで争われ、連対馬は4-5、1-5、10-1、10-12、1-6番人気の組み合わせで決着した。上位1〜3番人気は3、0、0連対と不振。代わりに6番人気以下から4頭の伏兵馬が連に食い込んでいる。

馬連配当は
1000円台…2回
4000円台…1回
7000円台…1回
万 馬 券……1回

3けた配当に収まったことはなく、15年には10、12番人気のワンツーで6万2230円の万馬券が出る波乱となっている。

また、3着に2、2、6、6、4番人気が入線した3連単配当は、4万円台、6840円、19万円台、187万円台、2万円台。こちらも187万馬券や19万馬券が飛び出す大荒れとなっている。

連対馬10頭のクラス別(着順)は準オープン組5頭(7、4、11、2、5着)、1000万下組5頭(1、1、1、1、1着)。準オープン組は前走成績に関係なく巻き返しが可能となっている。

距離別はこのレースと同距離の1200Mから参戦した馬が9連対と好成績を残し、残る1頭は1400M戦。短距離からの臨戦が理想となっている。

ステップはサンプル数が少なく参考の域を出ないが、函館日刊スポーツ杯組と飯豊特別組からそれぞれ2頭ずつ連対している。

年齢別は3〜7歳以上馬が2、2、3、3、0連対。連対率は25、15、17、13、0%。3〜6歳馬の争い(今年3歳馬の参戦はなし)で、7歳以上の高齢馬は苦戦している。

東西対決は関東馬58頭と関西馬24頭で争い、8対2。連対率は14、8%。ホームの利を活かした関東馬が関西馬をリードしている。

また、性別は牡馬が44頭出走して4連対(連対率9%)、牝馬は38頭で6連対(同16%)。連対数、率で牝馬が牡馬を上回っている。


◎……春3月以降のタマモブリリアンは複勝率100%で、現級入り後も2、3、3着。2走前は直線で前が壁になり、前走は格上のオープン特別だった。芝1200Mは全4勝を挙げているベストの距離。今度こそ差し切る。

○……デンコウウノは7月に復帰して、8、12着。復調に手間取っているが、前走は出遅れもこたえたようだ。芝1200Mで全3勝をマークし、中山でも1勝。休み明け3戦目でピークのデキのここは侮れない。

▲……準オープンに昇級してアドマイヤナイトは7、2、9、2着。成績にムラはあるものの、前走は出遅れを挽回してクビ差の2着と底力を見せた。中山は今年4月に1000万下を差し切った舞台。スムーズに流れに乗ればVチャンスはある。

△1……前走の北九州短距離Sでニシオボヌールは0秒1差の5着。前残りの展開を後方から、良い脚で追い込んできた。2カ月半ぶりを使われた上積みが見込め、小回りコースにも問題なし。一変が期待できる。

△2……モルジアナは今春3月にダート1200Mで現級勝ち。その後、降級戦で足踏みが続いているが、芝でも4戦して5、2、2、7着の成績。3カ月ぶり、ダートからの転戦となるが、好勝負に持ち込める地力を秘めている。

△3……前走のオデュッセウスは出遅れ、直線でも前が詰まり力を出し切れず13着。掲示板を外したが、0秒7差と着順ほどは大きく負けていない。オープンから降級して3戦目。巻き返しがあっても驚けない。