過去10年間でこのレースをステップに9頭が桜花賞で連対し,うち5頭が「桜の女王」の座を射止めている有力トライアル。上位3頭に本番への優先出走権が与えられる。
連対馬は11-2,1-3,5-1,4-1,1-3,3-7,2-6,1-2,5-1,1-7番人気の組み合わせで決まった。1〜3番人気が連からそろって消えた年は1度もない。
馬連配当は3けた4回,1000〜2000円台4回,万馬券2回。人気サイド決着と高配当が同居している。
連対馬の前走は重賞組8頭,オープン特別組8頭,500万下組2頭,新馬・未勝利組2頭。オープン組が貫禄を見せて,連対馬の8割を占めている。
路線別は6連対の阪神ジュベナイルF組がトップ。これを5連対のエルフィンS組が追っている。
キャリアは2〜8戦以上馬が4,7,4,3,1,1,0連対。連対率はそれぞれ15,33,15,11,9,8,0%。キャリア3戦馬が好成績を挙げている。
◎……ベストクルーズは初勝利までに3戦を要したが,未勝利を勝った直後のファンタジーSで2着。続く阪神ジュベナイルFでも3着に健闘した。G3,G1は強敵相手で勝ち切れなかったが,確実に力を付けている。3カ月半ぶりとなるが,430キロ台で仕上がりやすい馬体。休養明けでも初戦から好勝負になる。
○……デビュー戦でこそ勝利を逃がしたアパパネだが,その後のマイル戦を3連勝。2走前の赤松賞をレコードで制し,前走はスピードの違いで2歳女王の座をもぎ取った。能力は抜けているが,大目標は桜花賞で,馬場状態も悪化。今回は2番手評価に留めた。
▲……オウケンサクラは2連勝と目下絶好調。前走・こぶし賞の勝ち時計はオープン特別のエルフィンSより0秒8速く,牡馬相手に厳しい流れを差し切った。前走と同じマイル戦で牝馬同士の一戦なら,上位2頭を一蹴しても驚けない。
△1……休養をはさんでオメガブルーハワイは新馬,500万下を連勝した。相手なりに走れる自在性を備えており,前走で長くいい脚を使ったように距離延長も問題なく,阪神外回りコースも歓迎だ。
△2……エーシンリターンズは未勝利,エルフィンSを連勝中。2走前は中団待機で直線鮮やかに差し切り,前走は好位から楽々抜け出した。自在な脚質は明け3歳馬には大きな武器で,阪神の舞台で勝利しているのも心強い。
△3……穴を開ければラフォルジュルネか。このメンバーに入ると実績で一歩譲るが,前走の未勝利で2着を5馬身ちぎって逃げ切った。過去3戦は2000M以上を選んで出走だったが,距離に対応できればアッといわせるシーンがあってもおかしくない。