過去10年,1番人気は7勝,2着2回,7着1回。連対率9割は堂々の成績で,馬連配当は10回中8回が2500円以下で堅く収まっている。しかし,一昨年は1番人気が連から消えて,3,14番人気の組み合わせで5万4470円と荒れ,昨年は2着に12番人気が食い込んで1万3270円。いずれも2けた人気が絡んで波乱となった。
路線別は皐月賞組9連対,NHKマイルC組4連対,青葉賞組と京都新聞杯組が各3連対,桜花賞組1連対の順。
1勝馬の連対は一度もなく,2勝馬も2連対と不振。連対馬の9割を占める3勝以上馬に注目したい。ちなみに,3勝馬10頭,4勝馬5頭,5勝馬3頭が連対している。
関東馬は56頭が出走して3連対(5%)。関西馬は123頭で17連対(14%)。連対数,率ともに関西馬が関東馬を大きくリードしている。
キャリアは4??10戦以上がそれぞれ3,4,7,2,1,1,2連対。連対馬の8割を占める4??7戦が理想となっている。
◎…前走の皐月賞でリーチザクラウンは2番人気を裏切って13着。大外18番枠がたたり,逃げて後続を突き放す勝ちパターンに持ち込めなかった。初めて連を外したが,2走前のきさらぎ賞では2着を3馬身半ちぎって楽勝した。今週は傷みの少ないCコース(内から6Mに仮柵を設置)。ハナを取り切れば,スピードで押し切るシーンは十分にある。
○…アプレザンレーヴは2400Mの青葉賞を完勝して,5戦3勝。出遅れて3着に敗れた毎日杯と新馬戦(4着)を除くと,3,3,1馬身4分の1差で2着以下を圧倒している。一線級との手合わせは初めてとなるが,本番と同じ舞台での勝利は大きな強みで,勢いは一番だ。
▲…NHKマイルCでジョーカプチーノはレッドスパーダを2馬身突き放して圧勝。中京ではファルコンS勝ちもあり,重賞2勝の実績を挙げている。前走で2着に破ったレッドスパーダはスプリングSでアンライバルドと半馬身差の2着。その比較から,態勢逆転Vがあっても驚けない。
△1…アンライバルドは年明けから負け知らずの3連勝。前走の皐月賞ではレコードと0秒2差の好時計で快勝した。父ネオユニヴァースの良血馬で頂点に立つ資格は十分だが,過去10年で8枠(16??18番)から連対したのは2頭だけ。大外枠は不利とみて今回は△とした。
△2…ロジユニヴァースは皐月賞で1.7倍の1番人気を裏切って14着。新馬から弥生賞まで4戦全勝のレースぶりから,前走が実力とは思えない。輸送で減った馬体10キロが戻っていれば,反撃が期待できる。
△3…2歳チャンピオンのセイウンワンダー。今年初戦の弥生賞は伸びを欠いて8着と敗れたが,前走の皐月賞で3着と復調の兆しを見せた。道悪に実績があり,他馬が苦にするようだと一気に首位争いに浮上する。