ファンが選ぶ!J2 MVP&ベストイレブン

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 スポーツナビでファン投票を実施した「ファンが選ぶ!J2 MVP&ベストイレブン」。ファンの皆様に、J2のMVP&ベストイレブンにふさわしいと思う選手を最大3人まで選んで投票してもらいました。
 投票が最も多かった選手をMVP、各ポジション上位の選手をベストイレブンとして発表します。
※スポーツナビアプリで全ランキング、MVP、ベストイレブンがご覧になれます。

順位 クラブ・選手名(ポジション) 得票率
1 徳島・岩尾憲(MF) 17.96%
2 京都・ピーター ウタカ(FW) 16.57%
3 北九州・ディサロ 燦シルヴァーノ(FW) 15.26%
4 徳島・垣田裕暉(FW) 15.11%
5 徳島・渡井理己(MF) 13.65%
6 新潟・本間至恩(MF) 12.48%
7 徳島・上福元直人(GK) 11.97%
8 福岡・上島拓巳(DF) 11.90%
9 長崎・カイオ セザール(MF) 11.02%
10 徳島・西谷和希(MF) 8.18%
11 長崎・秋野央樹(MF) 8.10%
12 福岡・遠野大弥(FW) 7.45%
13 水戸・山口一真(MF) 6.13%
14 長崎・毎熊晟矢(FW) 5.99%
15 松本・セルジーニョ(MF) 4.74%
16 福岡・エミル サロモンソン(DF) 4.67%
17 山形・ヴィニシウス アラウージョ(FW) 4.09%
18 京都・ヨルディ バイス(DF) 3.80%
19 北九州・高橋大悟(MF) 3.72%
20 徳島・小西雄大(MF) 3.65%
20 東京V・藤田譲瑠チマ(MF) 3.65%

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解説

ファン投票で上位となった選手たちをベースに選んだJ2ベストイレブン。優勝した徳島から最多の4人が選出された【Getty Images】

 ファンによる最多得票数を集め、栄えあるMVPに輝いたのは、徳島ヴォルティスのMF岩尾憲だ。J2を制した徳島の “頭脳”として、不可欠な存在だったキャプテンには「彼なしではここまでのチーム、成績にはならなかった。精神的にもプレーでもチームの柱。まさに渦柱でしょう!」「多くの選手が入れ替わったなかで、岩尾の存在がリカルドサッカーの浸透、進化を加速させた」といった最大級の賛辞が贈られている。

MVPに輝いた徳島のMF岩尾。「対戦相手として見ていてもハードワークが凄く、厄介だった」と相手サポーターからもリスペクトされた【J.LEAGUE】

 徳島からはさらに3選手がベストイレブンに選出された。4位のFW垣田裕暉、5位のMF渡井理己、7位のGK上福元直人だ。

 得点力を開花させ、リーグ3位の17ゴールをマークした垣田は「J1昇格を争うチームで得点パターンを増やしつつ、コンスタント結果を残した」「類まれなる得点力に加え、献身的な守備もできる徳島のエースストライカ」と、ファンから高く評価された。

 静学出身のテクニシャンで、プロ3年目の渡井には「今年一番伸びた選手。超絶ドリブルと瞬時の好判断でチームの得点源となった。彼がボールを持つとワクワクしてしまう」「テクニックはJ1レベル」とのコメントが寄せられた。J1他クラブへの移籍も噂されたが、契約更新を発表。来季も徳島の攻撃の核としてプレーする。

 リカルド・ロドリゲス監督が志向する攻撃サッカーにおいて理想のGKだった上福元には「足元の技術があり、ビルドアップで攻撃に貢献した」といったコメントが多かった。だが、一方で「今年のヴォルティスの失点が大幅に減ったのは、彼のおかげ」と守備面での貢献をたたえる声も少なくなかった。

 ファン投票で2位に選出されたのは、22ゴールでJ2得点王に輝いたFWピーター・ウタカ。「年齢を感じさせないパフォーマンスと決定力の高さは素晴らしかった」と、中位に沈んだチームにあって、ひとり気を吐(は)いた印象だ。

 昇格1年目にもかかわらず、旋風(せんぷう)を巻き起こしたギラヴァンツ北九州では、FWディサロ燦シルヴァーノが3位にランクイン。「昨季まではあまり見せることのなかったターンや裏抜けを使い、得点を重ねた」といったコメントにあるように、プロ2年目の今季、進化した姿を披露した。

新潟のアカデミー出身で、10番を背負う本間。「文句なしでJ2ナンバーワンのファンタジスタ」と、評価は非常に高い【J.LEAGUE】

 6位にランクインしたアルビレックス新潟のMF本間至恩は、弱冠二十歳ながらリーグ屈指のファンタジスタだ。「ドリブル、パス、シュートのすべてがワンランク上に感じる。J1で見てみたい選手」「格が出てきて、J2ではもったいないと感じる選手になった」と、ステップアップを望むコメントが見られた。

 5年ぶりにJ1に復帰するアビスパ福岡からはDF上島拓巳とDFエミル・サロモンソンをベストイレブンに選出した。キャプテンとしてチームをまとめた上島は8位にランクイン。「昇格争いの原動力。空中戦の勝率、移籍1年目やその年齢を感じさせないほどのキャプテンシー」と、安定感抜群のパフォーマンスのみならず、キャプテンシーも評価された。

 DFエミル・サロモンソンの投票結果は16位だったが、DFでは上島に次ぐ得票数だったため、ベストイレブンに滑り込み。「DF登録にもかかわらず、攻撃にたびたび関与し、キックの精度も高く、アシストもうまい」と、右サイドからのチャンスメイクが強いインパクトを残したようだ。

 惜しくも昇格を逃したV・ファーレン長崎からは中盤の心臓部を担ったダブルボランチのMFカイオ・セザールが9位に、MF秋野央樹が11位にランクインした。

 川崎フロンターレから期限付き移籍で加入したカイオ・セザールは「卓越したフィジカルとテクニックを生かしたボールキープやボール奪取で、長崎の中盤に安定をもたらした」と、格の違いを見せつけた。

「最終ラインまで下がり、体を張って守ったり、攻撃ではショートパスからロングパスまで一級品。前が空けばロングシュートまで狙う!」と評価された秋野は、ボランチを本職としているが、左サイドバック、センターバックもこなせる守備のユーテリティ。今回は3バックの左に回ってもらった。

 10位にランクインした徳島のMF西谷和希は、本来ならベストイレブンの資格があるものの、ポジションバランスのため、残念ながら選出できなかった。「ドリブルに秀でていて、個で局面を打開でき、決定力もある」「開幕戦で達成したハットトリックのインパクトが大きかった」といったコメントが寄せられたことを紹介しておこう。

(企画構成:YOJI-GEN)

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