WBO世界Sフライ級王座決定戦 井岡vs.ニエテス

12/31 マカオ・ウィンパレス 20:00

井岡が判定負け 日本人初の4階級制覇ならず

ゲームスコア

大会名
WBO世界スーパーフライ級王座決定戦

[同級1位]ドニー・ニエテス

2判定1

[同級3位]井岡一翔

判定詳細:118-110、112-116、116-112
※ニエテスが史上19人目の4階級制覇

総括

判定勝ちに喜ぶニエテス陣営に対し、井岡(写真右奥)は呆然とした表情を浮かべる【写真は共同】

互いに4階級制覇をかけたプロボクシングのWBO世界スーパーフライ級王座決定戦が31日、マカオ・ウィンパレスで行われ、同級1位のドニー・ニエテス(フィリピン)と同3位の井岡一翔が激突した。

お互い、似たタイプのボクサーだということは序盤の戦いからにじみ出ていた。距離をとる、接近してパンチを応酬する。その度に両者とも素早く読んでガードを固める。1Rから様子見が少ない中であるにもかかわらず、決定打を与えることができなかった。

中盤以降、36歳のニエテスのスタミナ面に懸念もあったが、まったく感じさせない。井岡は手数を増やす、横の動きを増やすなどしてポイントを狙う。

結局、12Rまで決着はつかず、判定に持ち込まれた。12Rを終えたというのに、両者とも顔は綺麗で、ほとんど傷は見えない。この試合がディフェンス合戦だったことを物語っている。

ジャッジは2-1(118-110、112-116、116-112)でニエテスに軍配。ニエテスは史上19人目となる4階級制覇を達成し、一方の井岡は日本人初の偉業を成し遂げることはできなかった。ただ、最終的にポイントで差がついたものの、最後まで互角の印象で試合は終わった。

速報

試合前

ニエテスはQueenの「We Are the Champions」で入場。

井岡はONE OK ROCKの「Stand Out Fit In」を背にリングへ入った。

1R

立ち上がり、様子見は10数秒。井岡は左ジャブとボディ、ニエテスも左ジャブで応戦。

1分過ぎから両者が打ち合う。井岡が攻勢に出て、右ストレート、左ジャブ。2分過ぎにはニエテスに当たりだす。

2R

前半は様子見。1分過ぎからニエテスが右ストレートを仕掛けると、井岡は右アッパーで応戦。その後は接近してボディの打ち合い。

後半はニエテスが右ストレート、左ボディで攻勢する。

3R

接近戦で攻勢に出るニエテス。井岡もロープ際に追い込む。両陣営とも指示は「ジャブで組み立てていこう」。

ニエテス陣営はカウンター狙いの指示を出す。

4R

前半から激しい打ち合いが展開される。井岡は左ボディ。ニエテスは右ストレートが中心。

2分20秒過ぎ、井岡のショートアッパーがニエテスに当たる。

5R

前に出る井岡と下がってのボクシングが多いニエテス。井岡は右アッパー、ニエテスも右ストレートを繰り出す。

中盤、井岡がニエテスをロープ際に追い込む。お互い、ガードも堅い。

6R

前半、ニエテスが仕掛けるが、井岡はガード。逆にカウンターで仕掛ける。

中盤はやや距離をとる両者。2分過ぎからニエテスの右ボディ、左フック、右ボディが井岡に当たる。

7R

ディフェンスが良く、なかなか派手にパンチを当てられない両者。

1分過ぎからやや激しく打ち合うが、両者とも決め手がない。

井岡サイドからは「もっと横に変化をつけるように」と指示が飛ぶ。

8R

ニエテス陣営からは、「ワンツーを誘ってカウンターを狙え」の指示。

左ジャブ、左ボディ、左フック、右アッパーを繰り出すニエテス。井岡もワンツースリーで応戦する。

決定打が出ないまま8Rが終了。

9R

井岡が手数を増やしていく。陣営からも「ボディで体が小さくなったところで、アッパーで狙っていこう」と指示。

ニエテスも右ストレートでカウンターを狙う。

10R

横の動きを増やす井岡。距離をとりながら、時折接近した際にパンチをまとめて浴びせる。

両者ともポイントを意識して、攻撃に転じることが多くなってきている。

11R

「リラックスして。手数が足りない。リズムが悪い」とニエテス陣営は厳しく指示を出す。

井岡は攻勢。右ストレート、左フックで一瞬ニエテスがよろける。

12R

勝負のラスト3分は両者攻勢。井岡、ニエテスとも左ジャブ。

右ストレートで一瞬ロープに追い込む井岡。ニエテスは大ぶりの左フックを繰り出すが、井岡は読んでかわす。

終盤には井岡もロープを背にする場面も、お互い決定打がないまま試合終了のゴング。両者抱き合う。

判定は2-1でニエテスが勝利。世界で19人目の4階級制覇を成し遂げた。井岡は日本人初の4階級制覇ならず。

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