日本カーリング選手権大会2024 戦力ランキング

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 日本カーリング選手権が1月27日からどうぎんカーリングスタジアム(札幌市)で開催される。

 大会3連覇を目指すロコ・ソラーレを筆頭に男女それぞれ10チームが日本一の座をかけてしのぎを削る。実力伯仲の戦いをより楽しむべく、男女各チームの戦力を数値化。男女上位5チームを6つの項目別(各項目5点満点)で採点し、合計得点をランキング形式で紹介する。

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解説

1位:SC軽井沢クラブ

昨年11月のパンコンチネンタル選手権に日本代表として出場して銅メダルを獲得したSC軽井沢クラブ。大会3連覇を狙う【写真は共同】

 3連覇を狙う王者は今季も積極的な強化を続けてきた。日本代表として出場したパンコンチネンタル選手権も含め12大会に参加。そのパンコンチネンタルでは銅メダルを獲得し昨年を上回ると、グランドスラムでもトップチームから勝ち星を拾うなど「世界へ」というビジョンが明確になったシーズンを過ごしている。特にセカンドの山本遵の成長が顕著だ。速いウェイトでのショット率が上がり、チームに安定感を生んでいる。

 不安材料としては国内の試合の少なさだろうか、特に札幌でのオンアイスに関しては今季、どうぎんクラシックでの6試合のみ。公式練習と序盤の試合でアイスリーディングを進め、一次リーグの山場となるコンサドーレ戦を迎えたいところだ。

2位:北見協会(KiT CURLING CLUB)

 初出場だった2022年大会でクオリファイ(プレーオフ進出)を果たし、昨年大会はファイナルまで駆け上がった。頂点を狙う今季は開幕戦にあたるどうぎんクラシック優勝でスタートを切ると、カナダ遠征では海外初勝利を含む2勝を挙げる躍進のシーズンを送っている。合計3勝はTM Karuizawaと並んで日本勢最多タイだ。

 基本オーダーは三浦善也ー目黒良太ー臼井槙吾ー平田洸介だが、フロントエンドを高いレベルでこなせる相田晃輔がフィフスに控えている。男子は4選手のみで挑むチームも多いため、フィフスの汎用性やトラブル回避という意味では一日の長がありそうだ。「良い準備ができました。ラストエンドまで泥臭く戦い抜きたい」と平田。悲願の頂点、そしてその先の五輪へ最大の挑戦がはじまる。

2位:TM Karuizawa

今季の好調のTM Karuizawa。両角公佑(左)松村雄太(右)のバックエンドのショット精度の高さが光る【写真:松尾/アフロスポーツ】

 岩井真幸ー宿谷涼太郎ー松村雄太ー両角友佑でオーダーを固定して開幕した今季、北海道ツアーでは稚内みどりチャレンジカップとアルゴグラフィックスカップで連勝。カナダ遠征でも勝ち星を挙げ、日本勢としては最多タイの3勝を積み上げた。世界ランキングも日本選手権開幕時点で日本勢最上位の18位に位置している。

 強みとしてはハウス内がどんな展開になっても得点を狙えるバックエンド、松村と両角のショット精度の高さだろう。逆に言えばフロントエンドの岩井、宿谷のところでうまくセットアップができれば大崩れすることはなさそうだ。結成時から抱く「見ててもやっててもおもしろいカーリングをしたい」というチームの思いはブレていない。1次予選リーグのCブロックは激戦だが、そのぶん名勝負がいくつも生まれるだろう。

4位:コンサドーレ

 シーズン前に1998年長野五輪日本代表の敦賀信人がコーチ兼フィフスとして加入することが発表された。その甥にあたる敦賀爽太、敦賀爽と同級生の大内遥斗の21歳コンビをフロントエンドに置き、阿部晋也がサードでスキップ、清水徹郎がフィフスというオーダーで今季を戦っている。

 どうぎんクラシック、アドヴィックスカップといった大会ではTM KaruizawaやKiT CURLING CLUBといった日本選手権上位チームにも競り勝ち、アドヴィックス杯は優勝。地力の高さを示した。ただ、学生である若手2選手のスケジュールの都合もありカナダ遠征では4大会に参加したのみ。試合勘という意味では不安が残るが、ホームの利を活かして3年ぶりの王座奪還を目指す。

5位:LOCOSOLARE(ロコ・ドラーゴ)

 常呂ジュニアとして日本選手権初出場で準優勝というインパクトを残したのが2021年。ジュニアのカテゴリーで使用していたチーム名「ドラゴン」の名残をとどめながら、今季からロコ・ソラーレの男子チーム「ロコ・ドラーゴ」(日本選手権はチーム名の規定でLOCOSOLAREとして出場)として再出発した。

 スキップの前田拓海が「ストーンをためて早いウェイトのショットで(相手の)石を出す」と語るように、リスクを恐れない攻撃的なカーリングが持ち味で、9戦全勝で優勝した北海道選手権では1エンドで2点の失点をしたのは4度のみ。被ビッグエンド、被スチールはゼロという圧倒的な内容で激戦区を勝ち抜いている。一般部門での経験不足を補って余る矛を備え、大会を荒らしに行く。

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