【サーフィン】世界最高峰ツアー第3戦『MEO Rip Curl Pro Portugal』結果
ランキングではファイナルに進んだイタロ・フェレイラ(BRA)、QFまで進んだケイトリン・シマーズ(USA)がカレントリーダーの座を維持。
すぐに始まる次のエルサルバドル戦でも、この2人がイエロージャージを着用することになる。
イタロとのエアーゲームを制したヤゴ
コンディションは4-6ftレンジの十分なサイズがあり、「Supertubos」らしいバレルが姿を現した時間帯もあったが、不安定な風と強いカレントで苦戦を強いられたヒートが多かった。
一方、ヤゴはフロントサイドでのフルローテーションエアー、後ろの手でレールを掴むステールフィッシュ・リバースと2本のエアーで6ポイント台を重ね、トータル13.37でイタロを上回った。
「イタロとの対戦はいつも本当に厳しいよ。彼は勝つために常に必要なことをする。でも、今日は自分が勝つ方法を見つけられて本当に嬉しいね。神に感謝したい。神のおかげでファイナルまで進み、この勝利を掴むことができた。この一週間、何か特別なことが起こる予感がしていたけど、それが現実になったよ」
昨年のブラジル戦のファイナルでイタロに敗退していたヤゴは今回のポルトガルでリベンジを果たした。
新体制による成功
ワールドタイトルを獲得した年のエイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)を始め、ロボことジャック・ロビンソン(AUS)、イアン・ジャンティ(HAW)、ルアーナ・シルヴァ(BRA)などを成功に導いた敏腕コーチ、父のレアンドロ・ドラから離れ、新しいコーチを雇ったのだ。
「変化には常にリスクが伴うけど、それがうまくハマったときは最高の気分だよ。周りが何を言っても関係ない。自分を貫いて、自分の好きなことをし続けるだけさ」
そして、今回の優勝で11もランキングを上げて一気に4位に浮上した。
新体制により、2023年のブラジル戦以来、2度目のCT優勝を決めることができたのだ。
コーチを離れたとはいえ、父は常にヤゴの一番の理解者であり、今回の優勝を最も喜んでいた。
そして、親友のロボも勝利に真っ先に駆けつけて熱いハグを交わしていた。
勢いが止まらないイタロ
開幕戦から3位、1位、2位と素晴らしい結果を重ね、ファイナルデイではジョエル・ヴォーン(AUS)とのRound of 16で9.17のハイエストスコアをビッグエアーで出して圧勝。和井田理央(IND)、バロン・マミヤ(HAW)と次々と強敵を倒し、ファイナル進出を決めてポイントを稼いでいた。
ランキング2位のバロンとはすでに6,000ポイント以上の差があり、独走状態になっている。
「今週は長かった。自信もあったけど、ファイナルではいくつかミスをしてしまった。ヤゴとの対戦はいつも楽しいし、彼におめでとうと言いたい。この場所は本当に大好きで、良い思い出が沢山ある。シーズンはまだ長い。次のイベントも頑張るよ」
キャロラインがポルトガルで2度目のタイトル獲得
サイドショアが強い難しいコンディションで、ヒートのハイスコアが4.90、トータルでも一桁という厳しい勝負となった。
最後の数分でのガブリエラのプライオリティミスが勝敗を分け、リードを守ったキャロラインが優勝。
ポルトガルでの優勝は2019年以来2度目、CT通算では昨年のエルサルバドル戦以来の7勝目。
ファイナル終了後はコーチのルーク・イーガンとチームメイトのコール・ハウシュマンドに担がれ、ビーチ凱旋を満喫していた。
昨年はパリ五輪で金メダルを獲得し、CTではランキング2位と素晴らしいシーズンだったキャロライン。
23歳の彼女の2025年は開幕戦、第2戦と5位が続き、今回の優勝でランキング3位に浮上。
2019年以来最高のスタートを切っている。
エリンを倒したガブリエラ
開幕戦では9位とつまずいたが、アブダビでは3位に入り、今回の2位でランキング5位に浮上している。
「ベストなファイナルではなかったけれど、キャロラインと一緒に戦えて本当に良かったわ。彼女は本当に素晴らしい人で、今年はもっと一緒にファイナルを戦いたいと思っている。ポルトガルでの時間は素晴らしくて、色々なコンディションでサーフィンを楽しんだ。ファイナルに進出できて本当に嬉しいわ」
カノアはランキング8位で第4戦へ
今シーズン2度目の9位となり、ランキングは8位となっている。
リオは5位となり、ランキング5位。
コナー・オレアリーは今シーズン2度目の17位でランキングは21位と厳しいポジションにいる。
『MEO Rip Curl Pro Portugal』結果
1位 ヤゴ・ドラ(BRA)
2位 イタロ・フェレイラ(BRA)
3位 イーサン・ユーイング(AUS)、バロン・マミヤ(HAW)
5位 ジャック・ロビンソン(AUS)、フィリッペ・トレド(BRA)、和井田理央(IND)、マルコ・ミニョ(FRA)
ウィメンズ
1位 キャロライン・マークス(USA)
2位 ガブリエラ・ブライアン(HAW)
3位 モリー・ピックラム(AUS)、エリン・ブルックス(CAN)
5位 ジョアン・ディファイ(FRA)、タイラー・ライト(AUS)、ケイトリン・シマーズ(USA)、ベラ・ケンワーズィ(USA)
http://www.worldsurfleague.com/
(黒本人志)
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