2025センバツLIVE! 全32校アンケート分析

【山梨学院】アルプスで歓喜に触れた選手が挑む2年ぶりの頂点(山梨県)

毎日新聞

主力野手はセンバツ経験者 さらなる打撃力を

練習に臨む山梨学院の選手たち 【三浦研吾撮影】

 昨秋は山梨大会を4連覇して臨んだ関東大会で8強にとどまった。それでも関東の5校目で選出。吉田監督も「これまでで一番うれしい」と喜びを隠さない。

 8強入りした昨春のセンバツの登録選手20人うち9人が2年生。甲子園を経験している選手が多いのがチームの強みだ。いずれもセンバツで先発出場した万場選手、平野天斗選手、梅村主将、横山悠選手の野手4人が上位打線を担いそうだ。

 昨夏の甲子園8強の東海大相模(神奈川)との関東大会1回戦では、タイブレークの延長十回無死満塁から梅村主将の適時内野安打でサヨナラ勝ちした。甲子園でも登板した好投手の福田拓翔投手から6点をもぎ取った。中でも梅村主将が持ち前の勝負強さを発揮して3打点、平野選手が左右に打ち分けて2打点を挙げた。横山選手は2安打を放ち、いずれも得点を記録した。

 昨秋の公式戦の1試合平均の犠打飛は4.29で、出場32チーム中トップの数字を残した。俊足の万場選手はチームトップの6盗塁をマークしている。

 関東大会後、チームは夏も見据えてウエートトレーニングの割合を例年より増やした。梅村主将は「スイングが速くなり、飛距離も伸びた」と実感する。センバツでは恵まれた体格で長打力のある菰田陽生選手を一塁で起用し、打線のさらなる強化を目指す。

194センチの2年生右腕・菰田に注目

秋季山梨県大会で力投する菰田陽生投手 【野田樹撮影】

 投手陣はタイプの異なる投手をそろえ、継投が基本になる。昨秋エースナンバーを背負った2年生右腕・菰田投手は主に救援で登板した。194センチの長身から投げ下ろす角度のある球が持ち味だ。最速146キロという真っすぐを生かすために、冬場はスライダーを磨くとともに、ツーシームの習得に励んだ。菰田投手は「甲子園では150キロを出したい」と話す。力で押すタイプの右腕・足立投手、昨秋5試合に先発した2年生右腕・藤田蒼海投手、右横手の板東慶寿投手、2年生左腕・檜垣瑠輝斗投手ら、層は厚い。山梨大会で無失策だった守りは関東大会2試合で計6失策と乱れた。横山選手を再び捕手に戻して本番に臨む。

 連覇を目指した昨春のセンバツは初優勝した健大高崎に準々決勝で敗れた。吉田監督は「昨年の成績を上回る」と意気込む。

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