テーラーメイド「Qi35 MAX ドライバー」徹底比較!G430 MAX 10K・G440 MAX・コアモデル、あなたに合うのは?
Qi35 シリーズの進化点とMAXの位置付け
今作に関してはどちらかというとコアモデル、スタンダードのQi35ドライバーが中心でQi35 MAXはそれほど前面に押してない状態です。理由は今作のQi35に関しては少しアジャスト能力とかそういうところが1つの鍵になっているからです。
Qi10に関しては慣性モーメントが1つのトピック売りだったので、そこを一番大きく使ったMAXがメインモデルみたいな感じでした。
ただ、今作のQi35シリーズはフィッティングやアジャスト能力を重視しています。「トラジェストリーアジャストメントシステム」という可変ウェイトを数多く搭載したQi35コアモデルとQi35 LSがコンセプトに沿っているため、MAXが中心という扱いではないと思います。
今作の進化点は、トータルのコンセプトである「CGプロジェクション」にあります。フェース面上の重心点を最適化することで、最適なスピンを実現し、芯を外してもスピンが増えすぎないエリアが広くなっています。(Qi35シリーズは飛距離性能が高い打点エリアを広げることができています)
慣性モーメントを高めると、曲げないために一定のスピンがボールに伝わりやすくなります。重心が深く、慣性モーメントが高いものは、ボールを曲げないために一定の正対するスピン量を加えることで、スピン軸を傾けないように働きます。その効果を狙ってスピンが入りやすくなるのです。
そのため、Qi10で曲がらなかったけれど飛距離ロスが多かったり、安定しているけれどもう少し飛ばしたいという人にぴったりのドライバーに進化したと言えます。
同じ10KのPING G430 MAX 10Kと比較
試打した体感としては、スピン量はほぼ同等か、Qi35 MAXの方が少し減ったように感じます。G430 MAX 10Kは、非常に慣性モーメントが大きく、振り心地もいかにも大型ヘッドという印象です。
新しいPING G440シリーズとの比較は?
直進性を重視するなら、G440シリーズではMAXが中心になるでしょう。G440 SFTは右へのミスを抑えるクラブなので、真っ向勝負のライバルはG440 MAXだと言えます。
他メーカーと比較する場合も、同様に真ん中のモデルが比較対象になるでしょう。
今回のテーラーメイドQi35シリーズには、ドローバイアスを謳うクラブはありません。基本的にQi35シリーズのクラブ別特性を見ると、どのモデルも直進性が高く、スピン量・弾道高・慣性モーメントで分類されています。
ドローバイアスのクラブとMAXを比較すると、特性が異なります。そのため、スライスの矯正は必要ないけれど、直進性が高いものが欲しいと考えるなら、Qi35 MAXが選択肢になるでしょう。
このあたりはわずかな違いではありますが、合わないと違和感を覚える可能性があります。自分がどのような打ち出し方向でどのような球を打ちたいのかを明確にした上で、ヘッドを選ぶ必要があります。そうしないと、微妙な違和感が残る可能性があるため、慎重に選んでいただきたいと思います。
コアモデル・MAXモデルの選び方
その上で、ある程度飛距離を追求したい、よりアジャスト能力を高めて自分にフィットさせたいという考えが強い人は、コアモデルが良いでしょう。
自分で調整したり弾道調整機能を操作するのは、面倒な側面もあります。やはり、購入してすぐにやさしく使いたいのであれば、MAXが間違いない選択と言えます。
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