ゴルフ会員権はどうやって買えばいいの? 予算はどのくらい必要?

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ゴルフ会員権購入の基礎知識

「そろそろ会員権がほしいなあ」。ゴルフ好きの中にはそう思いながらも、何となく手続きが煩わしそうで、踏み切れないという人も多いのでは? そこで今回は、会員権の基礎知識をはじめ、購入するときの手順や、コース選びのチェックポイントなどを紹介。思い切って本気で購入を検討してみては?

最も大事なのは、親身になって相談に乗ってくれるゴルフ会員権業者に出会うこと

ゴルフ会員権とは、会員制のゴルフ場の利用権(権利)のこと。取得することにより、ビジター(非会員)に比べて割安料金でプレーができるほか、会員優先枠での予約も可能となります。またクラブ競技会等への参加資格などなど、多くのメリットを得ることができます。

その購入に関しては、ゴルフ会員権業者に依頼するというのが一般的です。会員権業者というと少し敷居が高そうな感じがしますが、不動産屋や車のディーラーと同じようなもの。「この予算で、この辺りにある会員権を買いたいんだけど……」と相談すれば、アナタの希望に合ったゴルフ場を紹介してくれます。

勘のいい人ならピンときたかもしれませんが、最も大事なのはゴルフ会員権業者の選択です。親身になってゴルフ場を紹介してくれる人もいれば、自分たちが売りたいものを押しつけてくる人もいるからです。

いい業者かどうかはなかなか判断がつきにくいと思いますが、最低でも店舗に出向いて、担当者の顔を見ながら話をすることをオススメします。一方、ネットのやり取りだと、相手のことがよく分からないので失敗することも。安い買い物ではないので、慎重を期しましょう。

ゴルフ場がある程度絞られた段階でチェックしたいのが、次のポイントです。

・ゴルフ場の経営は健全かどうか。運営がスムーズに行われているかどうか。
・会員数が適正で、名簿を発行、または開示をしているかどうか。会員数は、極端に少なかったり、多過ぎ足りしていないか。(おおよその目安は、18ホールで1,300~1,500名)


その中で気に入ったゴルフ場が見つかったら、視察プレー(コースによっては無料、もしくは割引でプレーできるところもあります)をして、次のポイントをチェックしましょう。

・料金設定が適正か
・住まいから90分以内か。インターや駅から近く、クラブバスが出ているか
・コースのレイアウトに無理がなく、難易度などが希望条件に合うか
・コースの景観が良く、メンテナンスが行き届いているか
・ハウス施設の水準が高く、機能性に富み、清潔に管理されているか
・レストランの食事がおいしく、メニューが豊富か。また、適正な料金か
・月例競技会、会員親睦会などが開催されているか
・会員を重視したクラブの運営がなされているか
・従業員への教育がよく行き届いているか


それぞれのポイントを点数化して、総合的に判断するといいでしょう。

会員権業者を訪れる前に知っておきたい基礎知識

これはマストではありませんが、ゴルフ会員権業者を訪れる前に、頭に入れておいた方が話がスムーズに進むというポイントがいくつかあります。

●会員権の種類
会員権には、「預託会員制」「株主会員制」「社団法人制」の3種類がありますが、ゴルフ場の大半を占めるのが、預託会員制です。会員権を購入する際に会員が一定の金額を預託金としてゴルフ場会社に預け、優先的施設利用権と預託金返還請求権を取得して会員となる制度です。

皆さんが購入する会員権も預託会員制が多いと思いますが、一応事前に確認するようにしてください。なお、預託会員制という名前が付いていますが、最近は預託金が100%カットされ、ゴルフ場施設の利用権のみの会員権(プレー権)が増えてきました。

●会員の種類
大きく「正会員」と「平日会員(週日会員)」とに分かれます。

「正会員」
コースの定休日を除き、全日のプレーが可能で、全クラブ競技に参画できます。また、委員・理事に選ばれてクラブ運営に参画することもできます。

「平日会員」(「週日会員」)
コースによって呼び方が異なったり、プレーできる曜日が違うことで少し混乱を招いているのが「平日会員」と「週日会員」。どちらも、日曜日のプレーは認められていませんが、土曜日はプレーできるコースもあります。購入の際は、何曜日にプレーできるかなど内容を確認するようにしましょう。なお、会員権代金を含めた諸費用は、平日会員に比べて5~7割ほどになります。

●購入の際の費用
会員権を購入する場合、「ゴルフ会員権の代金」「取引手数料」「紹介料」(以上は会員権業者に支払う費用)、「名義書換料」「年会費」「入会預託金」(以上はゴルフ場に支払う費用)がかかります。

「ゴルフ会員権の代金」
その名の通り、会員権の代金で、相場によって変動します。

「取引手数料」
会員権業者に支払う手数料。取引した会員権価格の2%というのが一般的です。(最低手数料あり)

「紹介料」
入会条件に「紹介者が必要」とある場合、会員権業者が紹介してくれますが、その際、一定の紹介料を払わなければいけません。

「名義書換料」
名義書換の手続きにかかる費用で、ゴルフ場が旧名義人から新名義人への名義書換手数料として新入会者(新名義人)から徴収しています。ちなみに、名義書換料は年会費とともにゴルフ場の大きな収入源となっており、入会預託金などとは異なり返還は受けられません。

「年会費」
会費。金額はゴルフ場によって異なり、会員の種類によっても変わります。

「入会預託金」
預託金制度を導入しているゴルフ場では、入会時に預託金の支払いが必要。原則として、退会時や譲渡時に返還されます。

昔に比べて買いやすくなったとはいえ、決して安くはないゴルフ会員権。あとで「失敗した」なんてことにならないように、じっくり検討してくださいね。
真鍋雅彦
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。

ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。

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著者プロフィール

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