愛着障害?「愛情不足で育った男性」によく見られる5つの特徴

MELOS -メロス-
幼少期に十分な愛情を受けずに育つと、その後の人間関係や恋愛に大きな影響を与えることがあります。

とくに男性の場合、社会的な期待や文化的背景から、感情を表に出しにくく、問題を抱え込んでしまう傾向があります。

この記事では、愛情不足で育った男性に見られる特徴を取り上げ、その背景にある心理学的な理由、特に愛着障害との関連について、親子関係心理学の専門家・合同会社serendipity代表の三凛さとしさんが解説します。

【MELOS】

子どもの頃の愛情不足は「愛着障害」を招きやすい

愛着障害とは、乳幼児期に養育者との間で安定した愛着関係を築けなかったことによって生じる、対人関係や社会性の問題のことです。

愛着とは、特定の人との間に築かれる情緒的な絆であり、安心感や安全基地の役割を果たします。

愛着障害には、主に以下の2つのタイプがあります。

反応性愛着障害:人に対して極端に警戒心が強く、感情表現が乏しい
脱抑制型愛着障害:誰にでも過剰に馴れ馴れしく、警戒心がない

愛情不足で育った男性の特徴とは

愛情不足で育った男性には、愛着障害の症状と共通する特徴が見られることがあります。

1. 感情表現が苦手、または過剰

愛情不足の環境で育った男性は、自分の感情を適切に表現する方法を学ぶ機会が少なかった可能性があります。

そのため、感情を押し殺してしまいがちになったり、逆に些細なことで感情を爆発させてしまったりすることがあります。

これは、養育者から感情を受け止めてもらえず、感情を表に出すことへの不安や恐怖心が強いことが原因です。

2. 対人関係で距離感を掴めない

他人との適切な距離感が分からず、過度に依存したり、逆に極端に避けたがる傾向があります。親密な関係を築くことへの恐れや、見捨てられることへの不安が背景にあります。

幼少期の愛着形成が不十分で、他人との信頼関係を築くのが難しく、安心できる人間関係のモデルがないことが原因です。

3. 自己肯定感が低い

自分に自信が持てず、「どうせ自分なんて」と自己卑下する傾向があります。常に他人の評価を気にしたり、承認欲求が強くなったりすることも。

養育者から無条件の愛情や肯定的な言葉を受け取ることが少なく、自己価値を肯定的に捉えられないことが原因です。

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4. 恋愛で問題を抱えやすい

特定の人と深い関係を築くのが苦手で、恋愛が長続きしなかったり、逆に相手に過度に依存して束縛したりすることがあります。愛着形成の問題から、相手を信頼することや、適切な愛情表現をすることが難しくなります。

また、見捨てられ不安から、相手を試すような行動をとってしまうことも。

5. 孤独感を抱えやすい

表面上は社交的に振る舞っていても、内面では強い孤独感を抱えていることがあります。周囲に人がいても、心が満たされない感覚が続くことがあります。

幼少期に安心できる人間関係を経験できないと、心の底から人を信頼することができず、常に孤独感と隣り合わせになってしまいます。
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