アイアン・ユーティリティが『ちゃんと飛ぶ』本当に正しいボール位置
アイアン、ユーティリティのミスショットの原因、もしかしたらボール位置かも? そうだとしたら、スイングを変えたり、クラブを見直したりせずにナイスショットの確率がグーーーンと上がるのではないだろうか。アイアンとユーティリティの本当に正しいボール位置をプロコーチ・吉本巧がわかりやすく解説!
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左右センターのボール位置は両ツマ先の真ん中ではなく「両カカトの真ん中」
まずアイアンですが、7番以下、サンドウェッジまでは左右センターが基準です。注意していただきたいのは、ここで言う左右センターとは、全て左右のカカトを結んだラインの真ん中ということです。ボールを真ん中に置く場合、両ツマ先を結んだラインの真ん中に置く人が多いですが、これだと左右センターになりません。
というのも、ツマ先は必ずしも左右対称に開いていないから。アマチュアの方の場合、意識している、いないにかかわらず、左ツマ先が開いていることが多いのですが、その状態で左右センターにボールを置くと左寄りになってしまうのです。カカト基準だと確認しづらいですが、はじめは人に見てもらうなどしてチェックしてください。
このボール位置を今の自分のボール位置と比べてみてください。人によっては8番以下、あるいは6番以下が左右センターの方もいると思いますが、それでもOKです。傾向的に短い番手では右、長い番手では左寄りになるので、大きくズレていたら修正しましょう。
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ユーティリティはロフト角でボール位置が変わる
UTで基準にするなら、使っているプレーヤーが多い22~25度。25度よりもロフトが増えたら右へボール半個分、減れば左へボール半個分と考えるとわかりやすいかもしれません。
ダフるから「右に置く」は、スイングをこわす原因になる
「ダフるからボールを右に置く」という人もいますが、これもおすすめできません。ダフるのはスイングに原因があり、仮にダフらなくなったとしてもその場しのぎにしかなりません。そのまま続けると、ダウンスイングで腰を使えない、手打ちになる、左体重で打てない、などスイングが蝕まれていきます。
また、ドライバーからウェッジまで全ての番手で左カカト延長線上に置くという手法もあります。この場合、全番手同じ位置なのでわかりやすく、毎回同じところに置けるのがメリットですが、ダウンスイングで腰をしっかり回し、ターゲット方向に体重を移動させつつ打てればいいですが簡単ではありません。そもそもこのボール位置は、ゴルフ界の帝王・ジャック・ニクラウスのものなので“コピる”のは難しいのです。
ボール位置は個人差があっていい要素ですが、アイアンとUTの場合、左右センターよりも右や左カカト延長線上はよくありません。6~8番アイアンで左右センターにし、それを基準に左にズラしてアジャストすることをおすすめします。
【アイアンとUTのボール位置の目安】
・7番アイアン以下/左右センター
・6番アイアン&UT28度/左右センターよりボール半個分左
・5番アイアン&UT22~25度/左右センターよりボール1個分左
・4番アイアン&UT21度以下/左右センターよりボール1.5個分左
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よしもと・たくみ ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。南フロリダ大在学中は全米を転戦するなど11年間にわたって選手とコーチを経験したのち、日米の20年の経験から吉本理論を構築。プロやアマチュアのスイングコーチをはじめ、フィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなども務める。現在は東京・中央区日本橋浜町の「吉本巧ゴルフアカデミー」で指導中。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」も人気。
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