久保はドリブル突破からの得点でレアル・ソシエダの勝利に貢献

レアル・ソシエダ
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レガネスに3−0で勝利しホームで公式戦5連勝

 ラ・リーガ第25節、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)はホームにレガネスを迎えた。アウェイでは苦戦が続くが本拠地レアレ・アレナでは公式戦4連勝と強さを見せる。前節のレアル・ベティス戦ではスベルディア、ベッカーと2人の退場者を出し、敵地で完敗を喫したラ・レアル。5得点で大勝したホームでのELミッティラン戦の勢いそのままにホーム3連戦の第2戦目に臨む。レアレ・アレナでの連戦と共に美食の街サン・セバスティアンの観光を楽しむ日本からのサポーターが街に溢れた。

 久保は定位置の右サイドで先発し、中盤には長期離脱からの復帰後、途中出場が続いていたロシア代表ザハリャンが先発復帰を果たした。序盤、最前線に位置するオスカルソンがレガネス守備陣への積極的なプレスと、後方からの味方の楔のパスを引き出しリズムを作ろうと試みる。そんな中、チームに先制点をもたらしたのはザハリャン。中盤でコンビを組むパブロ・マリンのパスを受け、右足を一閃。元セルビア代表GKドミトロヴィッチの守るゴールに突き刺さるゴラッソにレアレ・アレナが沸く。

 先制後もザハリャンの勢いは止まることなく、15分、20分と前を向けば鋭いシュートでゴールを脅かし続けた。一方、ラ・レアル守備陣の裏を狙うレガネスの攻撃に対しては守護神レミロが積極的な飛び出しで広範囲をカバー。レガネスがカウンターを狙い緊張感のある展開の中、アゲルド負傷というトラブルに見舞われたラ・レアルはジョン・マルティンがアゲルドに代わって緊急出場。好守備を見せる18歳のCBにレミロは大きな拍手を送ることでサポーターを煽り若手をサポートした。予想外の交代を強いられたラ・レアルだが、前半を1点リードで終えた。

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 後半開始からわずか3分、久保が魅せる。右サイドでフアン・クルスを股抜きでかわしエリアに侵入。左足で放ったシュートは相手DFに当たりゴールに吸い込まれた。今季リーグ戦5得点目が待望の追加点となる。55分にはカウンターからピンチを迎えたがダニ・ラバのコントロールシュートはレミロがパラドン。試合を通して圧倒的な存在感を見せる。その後、中央突破を図った久保へのレナト・タピアのタックルをきっかけに試合はヒートアップしピッチ各所で両チーム激しくぶつかった。

 66分にはオスカルソン、久保との交代でオヤルサバル、バレネチェアが出場し、攻撃を活性化するが、得点には至らない。この状況を打破し勝利を決定づけたのは途中出場のオラサガスティ。セルヒオ・ゴメスのCKからジョン・マルティンが競り、後方に跳ね返ったボールをダイレクトボレーで捉える。ファーポストで構えたタピアはこのシュートを防ぐことができず、スコアは3−0となった。83分にはアリツに代わりルケン・ベイティアが出場。新たなスビエタ(下部組織)出身選手がトップチームデビューを飾った。

 90分を通して攻守共にレガネスを上回ったラ・レアルは6位ラージョ・バジェカーノと勝ち点差1で暫定順位8位で週末を締め括った。次戦は26日、国王杯準決勝第1戦でレアル・マドリーと対戦。本拠地のサポーターの後押しを受け先勝を狙う。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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